看板娘 59 ページ13
「学園長、失礼します。六年六名と月詠様です」
「うむ、入れ」
「失礼します」
青年達…いや、六年生が入り、やや後ろの方にある座布団へと座った
私もそれに続き六人より前に一つだけ置いてある座布団に正座する
…学園長、傍には犬
思ってたよりお爺さんだが、経験値がこの学園に居る誰よりも段違いで多いのだろう。つまり強い。気を引き締めていかないと…
姿勢を整え、頭を下げた
上げてくれと言われたので上げて口を開く
「私から自己紹介をしても宜しいですか？」
「宜しく頼む」
私のは、何処まで通用するのか
楽しんでいるのを抑えて、月詠らしく自己を紹介した
元気なのと笑顔を忘れずに
「ご存知かと思いますが月詠といいます
甘味屋、“徒桜”で働いています
歳は十七つ、料理やお菓子作りが得意です
此方、私が作ってきたフロランタンです
甘くて美味しいので是非とも。…少し失礼しますね」
パクリと一口、フロランタンを頂く
いわゆる毒味だ。毒はないですよと証明する
フロランタンは一気に作るものだから一部だけ毒を混入しないとゆう状況は作れない
「うん、美味しく出来てます」
人畜無害を示すように微笑んだ
たとえ見透かされていようともこの子達や貴方に危害を加える気が無いことくらい伝わるだろう？
なんとも言えない、ピリついたような空気の中、笑い声が響いた
もちろん学園長だ
きっとこの場にいる学園長と可愛らしいお犬様以外の口が空きっぱなしだろう
「お主は面白いやつじゃのぉ…」
「え…あ、有難うございます…？」
「それにコレも甘くて美味しいな」
そう言いながら、もぐもぐと食べていく
お犬様もヘムッと鳴きながらお茶を入れ学園長に差し出した
その光景に目を見開きつつ、おずおずと聞いた
「……意外と普通に食べるんです、ね？」
美味いもんは食わんと と、学園長は笑った
お犬様は私にもお茶をくれていたので、そうですねと言ったあと私も飲んだ
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赤月(プロフ) - 黒カビさん» お返事、だいぶ遅れてすみません！ご感想ありがとうございます、とても嬉しいです！ (2021年10月23日 0時) (
レス) id: e19f132e5a (このIDを非表示/違反報告)
黒カビ(プロフ) - 面白いです！ (2021年8月23日 13時) (レス) id: b236fc8679 (このIDを非表示/違反報告)
赤月(プロフ) - ロクさん» 好きなもの×好きなものは神ですよね！ 読んでくださって有難うございます！ (2021年8月9日 19時) (レス) id: e19f132e5a (このIDを非表示/違反報告)
ロク(プロフ) - え、好きがすぎるんだが？忍たまとのクロスオーバーとか神すぎる！めっちゃ好きです！！！良ければ続き待ってます！ (2021年8月8日 0時) (レス) id: 9427a4c8e6 (このIDを非表示/違反報告)
赤月(プロフ) - あまねさん» 神になったら推しをずっと眺めていられますね() 有難うございます、私も作品を読んでくださるあまね様が大好きでございます！！ (2021年7月30日 0時) (レス) id: e19f132e5a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：赤月 | 作成日時：2021年6月20日 22時
