劇場版だろうとどうにかなると思ったけど、これなんてタイトル？【緋色の弾丸】

27km/h ページ29

.


コナンくんが起こすであろう行動を遠い目で推測していると、ほっぺに少しの圧がくる。

圧がきた方に顔を動かしても、コーヒー飲みながら何度も圧をかけてくる。


「構えなくてすみません」

「藪から棒にやめて」

「ん、速いな」


圧をかけていた指はスマホに移動した。

全く、何度も突(つつ)きやがって･･･
太ったんじゃないかって心配になるからやめていただきたい所存。

ちなみに名簿に名前は無く、昴さんは証人保護プログラムで名前を変えている可能性もあることを伝えた。


《石原は犯人だよね？
その家族が証人保護プログラムの対象になるの？》

「犯人の仲間に襲われる可能性があれば、誰でも対象になる。
安全を守る代わりに、捜査への協力を強制する司法取引だからな」

《石原の娘がその対象になったか調べられる？》


グローブボックスからノートPCを取り出す昴さん。
指さしてくれれば取るのに･･･


「FBIがしていたらすぐに分かるが･･･
万が一 USMSがしていたら、ちょっと時間がかかる」


ゆーえむえすえす？あれ？なんか違うな･･･
どっかの厨二病集団みたいな名前にしちゃった

とりあえず、そことFBIは仲が悪いから時間がかかるらしい。
画面を覗き見ると、USMS･･･連邦保安官局のページが出ていた。
法執行官か･･･詳しくは分からないけど、内部機関的な感じで仲が悪いんだろうなと推測納得はできる。


《ちなみに証人保護で名前を変える場合、自分の好きな名前にすることって出来る？》

「無理だな」

《絶対に？》

「元の名前が特定される危険が少なければ、あるいは」


･･･ふーん、バレなきゃ推しの名前にすることも可能ってことじゃん。
あー、でも下の名前も変えなきゃだから擬似結婚は味わえないか。残念。

とりあえず電話はそこで終了した。
コナンくんもコソコソ電話しなきゃダメだから大変ね


「暇つぶしに今回の事件の話を聞かせていただいても？」

「大体は察してるんでしょう？」

「そこまで頭良かったらいいんですけどね。
イシハラさんの存在は知りませんよ」


渋々教えてくれた。
やっぱり前に調べた15年前の事件がキーとなってると仮定してるらしい。
いしはらまこと、ね･･･


「･･･自分で決めることは一応可能なんですよね？」

「証人保護の話か？
元の名前が特定されなければな」


元の名前が(・・・・・)、ね･･･
土井塔克樹がチラつくんだよなぁ

28km/h→←26km/h

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す