劇場版だろうとどうにかなると思ったけど、これなんてタイトル？【緋色の弾丸】

23km/h ページ25

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さてさて、やってきましたよ。
リニア試乗会の日が！

本日は、大きめの白プルオーバーパーカーに黒スキニー。
そして極めつけは、キールお姉様や哀ちゃんの様にキャップに髪を入れてボーイッシュにしております！

これで髪がピンクだったら、ラップやってそうな見た目になっちゃう･･･
次男が好きです、ありがとうございました


「準備できましたか？」

「ちゃんと男に見えます？」

「･･･シートベルトをしたらバレま...おや？」


だぼついているのをなくそうとお腹付近を押さえてきたのには驚いたけど、珍しく昴さんが驚いていることに満足。


「胸はどうした」

「んふｯ、ふふっあははっ！
なんっなんててことを･･･真剣なトーンでｯ言うんですか」


おまけに真面目な顔！
笑う以外どうしろっていうの！

数歩下がってお腹を抱えて笑っていたら、ほっぺを抓られてしまった。


「い、いひゃ･･･んふふふふ」

「まだ笑うか」

「ほへんひゃひゃーい」


開放される瞬間、グッと強い力を込められた。
普通に痛い･･･赤くなりそうで嫌なんですけど･･･


「遊んでないで行きますよ」

「どちらかというと遊んできたのはすばすみません、なんでもないです」


片目開眼をやめろと何度心の中で言えばいいんだ･･･！
置いてかれたくないので素直に謝りますけどね！


「その靴･･･わざわざ買われたんですか？」


部屋から持って出た靴を指さされた。
私物把握とか怖いからやめてほしいんですけど･･･


「男装の相談したら、なんかこの服と一緒に届いてました」

「一応聞きましょう。
誰に相談したのですか？」

「天下の大泥棒さんかな。
バストホルダーは有希子さんの私物ですけど」


てかこのM-O○-Mっていう所のハイカットメンズスニーカー、少し厚底なうえシークレットシューズなんだけど、全然 昴さんに追いつかない。
モデル身長め！！


「言っておきますけど、昴さんがその荷物とかの準備の合間の留守に来てただけですよ」

「男を家にあげるな」

「勝手に来たから不可抗力。
この靴のブランド全く知らないんですけど、けっこう良くないですか？」

「ブランド品は足が付きやすい。履き替えろ」

「こっちが悪者みたいな言い方やめましょ？」


当たり前だけど、ぶかぶかの靴しかないので不服そうに許可を出してくれました。

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