4-1,苺のタルト ページ5
朝日が自分の部屋を照らす。
今日はハーツラビュル恒例の【なんでもない日】のパーティー、
なぜ他寮以前に学校も違うのにそんなことを書くのかと言うと、
私は兄のジャミルより甘いもの作りが得意、そこでもっとこの腕を磨くためにハーツラビュル副寮長のトレイ先輩にケーキ作りを教えて貰うのだ。
もちろんその代わりに準備や片付け、ケーキ作りに携わる約束をしている。
彼もヴィラン、そこは抜かりない。
まぁそんなことは置いておいて、今日はサーシャ様の世話は兄がしてくれるので遠慮なく外に行ける。
実家の鏡を通り抜けてナイトレイブンカレッジの校門前まで移動する。
それからは兄ジャミルの顔パスを使って中に入る。
別に変装したわけでもない、兄のジャミルに呼ばれました、そういえばいいだけの話。
まぁ、実際ハーツラビュルに呼ばれたから「ハーツラビュルの手伝いに来ました。」これではなぜ関係ない少女を校内に入れなければならないのか追い詰められてしまう。
兄譲りでずる賢いからね。
そんなこんなで寮へ行くための鏡が沢山ある建物に来た。
トランプのカードやハートなどがついているからハーツラビュルはこの鏡であっているはず、
鏡を通り抜けると綺麗に整備された薔薇の迷路があった。
とにかくあっていたことに胸を撫で下ろす。
寮内に入り事前に教えてもらったキッチンへと向かう。
甘い香りがする部屋を見つけた。
ドアノブに手をかけて開けるとそこには眼鏡をかけたクローバーのメイクをした人、トレイ先輩がいた。
「お、早かったな。
今回は苺のタルトを作るぞ。」
私の方を向いて微笑みそう言ってくれるトレイ先輩は本当に優しい、
「わかりました！」
そっと意気込んでキッチン台へ目を向ける。
キッチンの台の上には小麦粉、卵など必要な素材や道具が揃っている。
さぁ、真っ赤な苺タルトを作ろう。
トレイ先輩は薄く伸ばしたタルト生地を型に沿って切っていく。
やはり手際がいい、小さい頃から作ってきたからだろうか。
そのあといろいろな工程があった。
数十分後、苺のタルトが出来上がった。
真っ赤な苺はルビーのようで焼き上がったタルト生地は綺麗な狐色をしていた。
「お、初めてにしては上出来だ。おめでとう。」
「ありがとうございます、」
さぁ、なんでもない日の始まりだ。
Continue.
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夜市 - あたまのわるいひと°∀°さん» 了解です、ハーツラビュル回が終わったら短編を入れるつもりだったので、リクエストどうもありがとうございます。精一杯書かせて頂きますね。 (2021年4月3日 13時) (
レス) id: 5befe0aadf (このIDを非表示/違反報告)
あたまのわるいひと°∀° - ジャミル妹にカリムの世話をさせて欲しい!!!お願いします!!!! (2020年11月14日 14時) (レス) id: eb666f030d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夜市 | 作成日時：2020年9月13日 0時
