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三歩 ページ5

何度技を出しただろうか

既に僕も彼女も息が切れかけている

それはあの鬼も一緒なのだろうか


「血鬼術 彼岸花・檻」


檻のように迫ってくるものを斬っては避け、避けて

は斬る


「霞の呼吸 弐ノ型 八重霞」


幾重にも重なる斬撃を入れる

それでもこの鬼は倒れない、体勢を立て直してもう

一度技を叩き込もうとしたその時


どっ、という鈍い音がした


恐る恐る自分の左肩を見るとあの鬼の血鬼術で生み

出された檻の一部が刺さっていた


「くっ、」


じんじんと焼けるような痛みに思わず顔を顰める


「あは、やっと刺さった。もうすばしっこくて面倒臭いよ。まずは君か「霧の呼吸」はあ、」


「霧の呼吸 伍ノ型 濃霧の虚無感」


また彼女の剣が鬼の腕や足をぼとぼと、と落とす
でもすぐ再生する


「無駄だよ。俺の再生力を舐めないで欲しいな。再生力だけだったら上弦にも匹敵するんだ。」


だろうな、とは思った

斬っても斬ってもすぐ再生するし、うざい


「だから!大人しく…なんで笑ってるの?」


その声を聞いて彼女の方を見てみる

たしかに笑っていた、物凄く綺麗な笑みで


「やっと、やっとだ。しのぶちゃんに教えて貰いましたけどなかなか難しいんです。毒の調合って」


「は?毒?そんなの直ぐに分解し…ぐぅっ、ごはっ…!?」


どうやら彼女が仕込んだ毒がようやく効いてきたよ

うだった

毒の威力は凄まじく鬼が片膝をついた

今だ


「霞の呼吸 漆ノ型 朧」


「霧の呼吸 漆ノ型 霧夜叉・乱」


彼女がまた再生されていた手足を斬り落とす

もう上手く再生が出来ないようだった


「なんで!!!?なんで!?俺がやられる?ありえない…!!」


再生しようと、迫り来る僕の剣から逃れようともがく鬼はとても惨めであった


ずばっ、と僕の剣が鬼の首を飛ばした


「あっ、………俺も…ここまで…か…」


鬼は空中で消えていった


やっと終わった、どっと疲れが押し寄せてきた

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設定タグ:鬼滅の刃 , 時透無一郎   
作品ジャンル:恋愛
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みっきー(プロフ) - 面白いです!!応援してます、更新頑張ってください! (2019年9月5日 18時) (レス) id: fa78fdeac4 (このIDを非表示/違反報告)
イチゴいち - むいくん可愛いし、格好良いよね! 応援してます!! (2019年9月2日 18時) (レス) id: 67aafb287e (このIDを非表示/違反報告)
雫sizu(プロフ) - とっても面白いです!これからも応援してます!! (2019年8月31日 22時) (レス) id: cbafce1e69 (このIDを非表示/違反報告)
雨月064五月病(プロフ) - 頑張ってください! (2019年8月31日 21時) (レス) id: 6e8965f00b (このIDを非表示/違反報告)
かなと - 編集画面の関連キーワード入力の下をよく読みオリジナルフラグをお外し下さい違反です (2019年8月31日 21時) (レス) id: a40c23ffb4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2019年8月31日 21時

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