第75話『来た』 ページ50
杏奈side
全国統一学力測定テストは何の問題もなく実施され、その日のうちに成績が出てカウンセリングが行われた。
連日、あんな死闘を繰り広げていたにもかかわらず、上杉くんは数学のトップをしっかりキープ。
小塚くんも、理科社会の首位をがっちり守った。
その両方で2位につけたのは、翼。
だから総合では、翼が2人より上にランクインしたんだ。
若武くんはかなり落っこちたけれど、それでも総合で20番以内、黒木くんもその下にピッタリつけていた。
彩ちゃんは、国語が20番以内という好成績。
そして首都圏では秀明が、わずかな差でハイスペックの上に立ったんだ。
私はというと、皆みたいに実力や普段の努力でどうにかなるわけもなく、KZの皆の足元にも及ばなかった。
けど、翼にテスト直前に教えてもらった範囲はバッチリだった。
日曜日はほとんど一日中眠って過ごし、月曜日にはスッキリした状態で登校した。
朝のホームルームが始まり、その最後に、薫先生がとても嬉しそうな顔で言った。
「今日は、素晴らしいニュースがあります。それは、入学以来ずっとお休みしていた七鬼忍さんが、今日から登校するということです」
私はびっくりして、隣の席の翼と顔を見合わせる。
「七鬼さんを、拍手で迎えましょう。じゃ七鬼さん、入ってください。皆さん、拍手を」
薫先生の言葉でクラス中が複数をする中、教室の戸を開けて七鬼くんが姿を見せた。
拍手はいっそう大きくなり、七鬼くんは照れたような笑みを浮かべる。
でも、私は絶句した。
なんと七鬼くんが着ていた制服の下は、スカートだったんだ。
七鬼くんって、男じゃなかったっけ・・・？
「では、これで朝のホームルームを終わります。1時間目は理科ですから、実験室に移動してください」
みんなが一斉に立ち上がり、出入口に向かう。
彩ちゃんと七鬼くんはなにやら話をしていて、まだ席に残っていた。
私と翼は、2人で七鬼くんと彩ちゃんの元へ行く。
翼は、七鬼くんと片手でハイタッチした。
「七鬼、なんで急に学校、来る気になったの」
翼に聞かれ、七鬼くんはちょっと頬をゆがめる。
「俺、父の会社、継がなくてもよくなったんだ」
そうなの！？
「父から電話があってさ、会社、倒産したんだって」
え・・・それはそれで大変だね。
「だから、もう継ぐものがなくなったんだ。時間は、たっぷりできた」
サバサバしている七鬼くんに、私は少し感心する。
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？かなかな - よろしくお願いします！澪さん！美門くんは誰がみてもかっこいい(笑)確かにかも😊外見だけじゃなくて、中身もいいもん！美門くんはまわりに気を配ったりもしてるからさらにね。なんか、あったことあるみたいになってる(笑) (2021年10月26日 19時) (
レス) id: d59fc0899f (このIDを非表示/違反報告)
澪(プロフ) - ？かなかなさん» 名前の読み方は「みお」です！美門はもう誰が見てもかっこいいので私もすごく好きです笑 (2021年10月24日 11時) (レス) id: 7aa13dcf7f (このIDを非表示/違反報告)
？かなかな - 凄い！見てみたら、お話増えていたし、澪さんから、お返事きてた！ちなみにこの『澪』って、どう読むんですか？「みお」とかですかね？それにしても、澪さんも美門君好きですかぁ〜。やっぱり人気な方ですね。美門君。私は、どっちかというと美門君の考え方に憧れてる？ (2021年10月24日 10時) (レス) @page41 id: d59fc0899f (このIDを非表示/違反報告)
澪(プロフ) - 環さん» たまちゃんありがとう！今回は恋愛の絡みいっぱいにしてみました！喜んでもらえて嬉しいです！ (2021年10月23日 12時) (レス) id: 7aa13dcf7f (このIDを非表示/違反報告)
環(プロフ) - 澪ちゃんんんんん！最高、神レベルの最高！！！！！きゅんきゅんだよお！！最近いっぱい更新してくれてありがとう！！楽しみにしてますっ！！！！！ (2021年10月23日 10時) (レス) @page41 id: 940f9d3174 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：澪 | 作成日時：2021年7月6日 22時
