第67話『DDoS攻撃』 ページ42
杏奈side
そのあと家に帰ってから、私は翼とビデオ通話を繋げる。
みんなの様子を見るために、ずっと繋げっぱなしにしてもらう約束をした。
翼のスマートフォンを通して、みんなの様子を映してもらう。
みんなは真剣な表情で作業をしている。
私も、しばらくはその様子を見ていたんだけど、12時を過ぎた頃には眠ってしまった。
自分の部屋で机に突っ伏して眠っていたので、2時くらいに目が覚めてしまった。
ふとスマートフォンの画面に目を向けると、みんなの様子はガラッと変わっていた。
七鬼くんが強く唇をかみしめてキーボードを打ち込んでいる隣で、上杉くんは机に突っ伏しグッタリしている。
翼と小塚くんの姿は見えないので、おそらく床に倒れているのだろう。
黒木くんはディスプレイと向き合ってプログラミング言語を読み込んでいたけれど、その顔色は、もう真っ青だった。
まるで戦場だ。
そこに、若武くんが骸骨と一緒に夜食を持ってくる。
「おい、サイバー戦士たち、飯だぜ」
みんなが力なく顔を上げたり、だるそうに身を起こしたりした。
「パスタだ。ペペロンチーノと、松の実のフィットチーネ。それからエスプレッソ。眠気の疲れも吹っ飛ぶぞ」
いちばん元気なのは、もちろん若武くんで、その次が骸骨だった。
「さぁ食え。腹がすいては戦ができんだろ」
その時だった。
「マルウェア、発見っ！」
黒木くんが鋭い声を上げた。
「ここだ、見つけたぞっ！」
皆がいっせいに黒木くんに向き直る。
「どういう命令だよ」
七鬼くんが、猛然とキーを打ちながら聞いた。
「いつどこで、何をするように設定されてるんだ？」
黒木くんは、文字列に沿って艶やかな眼差しを動かしながら、満足気な笑みを浮かべる。
「実行日は、今週の土曜日、時間は正午。攻撃ターゲットは、秀明」
みんなが一瞬、息をつめた。
若武くんが舌打ちをする。
「うちかよ」
兵藤の話を思い返し、男塚講師が秀明を恨んでいたことを思い出す。
「秀明のメインコンピュータにDDoS攻撃をかける。それがこのマルウェアに組み込まれている命令だ」
DDoS攻撃。ターゲットに向かって大量のデータを送りつける攻撃のことだ。
「今週の土曜日なら、」
若武くんがパスタの皿をテーブルに配りながら言った。
「全国統一学力測定テストの日じゃん」
ほんとうだ。
「よしっ！」
七鬼くんの声とともに、部屋中に響いていたキーを打つ音が突然途絶えた。
「俺の作業も、完了」
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？かなかな - よろしくお願いします！澪さん！美門くんは誰がみてもかっこいい(笑)確かにかも😊外見だけじゃなくて、中身もいいもん！美門くんはまわりに気を配ったりもしてるからさらにね。なんか、あったことあるみたいになってる(笑) (2021年10月26日 19時) (
レス) id: d59fc0899f (このIDを非表示/違反報告)
澪(プロフ) - ？かなかなさん» 名前の読み方は「みお」です！美門はもう誰が見てもかっこいいので私もすごく好きです笑 (2021年10月24日 11時) (レス) id: 7aa13dcf7f (このIDを非表示/違反報告)
？かなかな - 凄い！見てみたら、お話増えていたし、澪さんから、お返事きてた！ちなみにこの『澪』って、どう読むんですか？「みお」とかですかね？それにしても、澪さんも美門君好きですかぁ〜。やっぱり人気な方ですね。美門君。私は、どっちかというと美門君の考え方に憧れてる？ (2021年10月24日 10時) (レス) @page41 id: d59fc0899f (このIDを非表示/違反報告)
澪(プロフ) - 環さん» たまちゃんありがとう！今回は恋愛の絡みいっぱいにしてみました！喜んでもらえて嬉しいです！ (2021年10月23日 12時) (レス) id: 7aa13dcf7f (このIDを非表示/違反報告)
環(プロフ) - 澪ちゃんんんんん！最高、神レベルの最高！！！！！きゅんきゅんだよお！！最近いっぱい更新してくれてありがとう！！楽しみにしてますっ！！！！！ (2021年10月23日 10時) (レス) @page41 id: 940f9d3174 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：澪 | 作成日時：2021年7月6日 22時
