第66話『恋愛対象』 ページ41
杏奈side
電話を切って、美門くんは私を見る。
「俺は、皆に合流してコードを読む。徹夜になりそうだってさ」
そんなにかかるんだ。
「神崎は、もう遅いから帰りなよ。黒木もそう言ってるし、アーヤももう帰ったらしい。送ってくからさ」
私は、できることならみんなと一緒に作業をしていたかった。
でも、親の許可がおりないだろうし、みんなも反対するだろうな。
「誰かがへばったら、連絡してね。私、交代するから」
美門くんは、ふっと表情を優しくした。
「わかった」
そう言ってから、凛とした2つのその目に、からかうような笑みを浮かべる。
「俺たち、付き合ってるってことになったけど、」
あ！そういえば！
「別に構わないよね？」
構うっ！
はぁ・・・今から撤回できないかな。
「じゃ、送るよ」
そう言って、美門くんは何事も無かったように歩き出す。
私は、さっき美門くんに引き寄せられた肩が、ほんのり熱を帯びていることに気づく。
思い出して、顔が熱くなる。
急すぎて、すごくびっくりした。
こういうことをサラッとやってのけちゃうから、美門くんってかっこいいし、モテるんだろうな。
美門くんが人気な理由が、なんか分かる。
けど、彼女紹介する時に、「これ」はないでしょ。
善良な彼女じゃなかったら、絶対怒ってるよ。
そんなことを思いながら、先を歩いている美門くんの背中を見つめる。
さっき、引き寄せられて思った。ちゃんと、男の子の力だなって。
美門くんって、しっかり男の子だ・・・。
当たり前のことだけど、改めて実感すると、なんだか照れてしまう。
今まで、あまり美門くんのことを異性として意識しなかった。いや、意識しないようにしていたと言った方が近いだろう。
美門くんを恋愛対象として意識してしまったら、私たちのこの関係は、続かないと分かっているから。
「ねぇ、翼、」
彼は足を止め、驚いた顔で私を見た。
「・・・って、呼んでもいい？」
少し照れている私を見て、翼は笑いながら言った。
「いいけど、いきなりだね。」
「私たち、仲良くなって結構経つのに、いつまでも苗字呼びだったら距離あるなって思って」
前に一度呼んだことがあるくらいだから、あまり呼びなれないけどね。
「なら、俺も神崎の名前呼んでいい？」
それも、前に電話で呼んでもらったきりだ。
「大歓迎」
私がそう言うと、翼は優しく微笑んだ。
「ありがと、杏奈」
胸が、トクンと高鳴った。
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？かなかな - よろしくお願いします！澪さん！美門くんは誰がみてもかっこいい(笑)確かにかも😊外見だけじゃなくて、中身もいいもん！美門くんはまわりに気を配ったりもしてるからさらにね。なんか、あったことあるみたいになってる(笑) (2021年10月26日 19時) (
レス) id: d59fc0899f (このIDを非表示/違反報告)
澪(プロフ) - ？かなかなさん» 名前の読み方は「みお」です！美門はもう誰が見てもかっこいいので私もすごく好きです笑 (2021年10月24日 11時) (レス) id: 7aa13dcf7f (このIDを非表示/違反報告)
？かなかな - 凄い！見てみたら、お話増えていたし、澪さんから、お返事きてた！ちなみにこの『澪』って、どう読むんですか？「みお」とかですかね？それにしても、澪さんも美門君好きですかぁ〜。やっぱり人気な方ですね。美門君。私は、どっちかというと美門君の考え方に憧れてる？ (2021年10月24日 10時) (レス) @page41 id: d59fc0899f (このIDを非表示/違反報告)
澪(プロフ) - 環さん» たまちゃんありがとう！今回は恋愛の絡みいっぱいにしてみました！喜んでもらえて嬉しいです！ (2021年10月23日 12時) (レス) id: 7aa13dcf7f (このIDを非表示/違反報告)
環(プロフ) - 澪ちゃんんんんん！最高、神レベルの最高！！！！！きゅんきゅんだよお！！最近いっぱい更新してくれてありがとう！！楽しみにしてますっ！！！！！ (2021年10月23日 10時) (レス) @page41 id: 940f9d3174 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：澪 | 作成日時：2021年7月6日 22時
