第49話『面会謝絶』 ページ24
杏奈side
「だから攻撃者は、自分のパソコンで直接、攻撃をかけるようなマネは絶対にしない。正体がバレないように、他人のパソコンに入り込んで操ったり、Torっていうツールを利用して完璧に痕跡を隠蔽したりするんだ」
なるほど。
「攻撃者に操られたパソコンのことを踏み台っていうんだけど、七鬼のパソコンはその踏み台にされたわけ」
そうだったんだ。
じゃあ、七鬼くんのせいじゃなかったんだね。よかった。
「だけど、わからないことが、2つある。なぜ七鬼は、自分がやったと言ったのか。もう1つは、七鬼ほどのテクのある奴だったら、自分のパソコンのネットワークは相当ブロックしてるはずだ。それが突破されて踏み台にされるって、普通ならあり得ない。なぜ、あり得ないことが起こったのか、謎だ」
たしかに。
「気になるから、もう一度、七鬼に接触してみようかって思ってたとこ」
黒木くんが、艶やかな目に笑みを含む。
「それは、攻撃者のIT能力が七鬼より上だったってことだろ」
その場が一瞬シーンとし、美門くんがつっこんだ。
「そんな人間、やたらにいる？だって七鬼は、人工知能作れるんだぜ。世界中見まわしても、それ、なかなかいないでしょ」
私たちはみんな、同感だった。
でも黒木くんは、余裕を持って話を先に進めた。
「確かに、なかなかいない。だが、いることはいる。そいつらは、IT界の英雄だ。俺たちサッカーKZのメンバーが、世界中のサッカーチームの有名選手を知っているみたいに、七鬼も彼らを知っている可能性がある。そしておそらく、その中の誰が自分を踏み台にしたのか、見当がついてるんだ」
私は口を開く。
「じゃあ七鬼くんは、その人を庇って自分が罪をかぶったってこと？」
黒木くんは軽く頷く。
「そう考えれば、全ての謎が解けるだろ」
そこまでして七鬼君が庇いたい相手って、一体誰？
「よし！」
若武君が、意気揚々として彩ちゃんに手を伸ばす。
「我らKZは、七鬼に接触する。妖怪パソコン、貸せよ」
彩ちゃんはバッグの中から妖怪パソコンを出し、起動させてから若武くんに渡した。
若武君は素早く何かを打ち込む。
うまくいくといいなと思っていると、若武君の小さな叫びが上がる。
「あ！」
くやしげな顔で画面を見つめていて、やがて崩れるようにテーブルに顔を伏せた。
「ちっきしょう・・・」
黒木くんが妖怪パソコンの画面の角度を変え、私たちに見せてくれる。
その画面には、「面会謝絶」と書かれていた。
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？かなかな - よろしくお願いします！澪さん！美門くんは誰がみてもかっこいい(笑)確かにかも😊外見だけじゃなくて、中身もいいもん！美門くんはまわりに気を配ったりもしてるからさらにね。なんか、あったことあるみたいになってる(笑) (2021年10月26日 19時) (
レス) id: d59fc0899f (このIDを非表示/違反報告)
澪(プロフ) - ？かなかなさん» 名前の読み方は「みお」です！美門はもう誰が見てもかっこいいので私もすごく好きです笑 (2021年10月24日 11時) (レス) id: 7aa13dcf7f (このIDを非表示/違反報告)
？かなかな - 凄い！見てみたら、お話増えていたし、澪さんから、お返事きてた！ちなみにこの『澪』って、どう読むんですか？「みお」とかですかね？それにしても、澪さんも美門君好きですかぁ〜。やっぱり人気な方ですね。美門君。私は、どっちかというと美門君の考え方に憧れてる？ (2021年10月24日 10時) (レス) @page41 id: d59fc0899f (このIDを非表示/違反報告)
澪(プロフ) - 環さん» たまちゃんありがとう！今回は恋愛の絡みいっぱいにしてみました！喜んでもらえて嬉しいです！ (2021年10月23日 12時) (レス) id: 7aa13dcf7f (このIDを非表示/違反報告)
環(プロフ) - 澪ちゃんんんんん！最高、神レベルの最高！！！！！きゅんきゅんだよお！！最近いっぱい更新してくれてありがとう！！楽しみにしてますっ！！！！！ (2021年10月23日 10時) (レス) @page41 id: 940f9d3174 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：澪 | 作成日時：2021年7月6日 22時
