第41話『デザイン画』 ページ42
彩side
「じゃ美門、この曲聴いて、ルーティーン模索してみて」
翼に指示しておいて、私に向かって手を出す。
「デザインは？」
私はそれまで胸に抱いていたスケッチブックを開き、ドキドキしながら差し出した。
「あの、描き直す予定だからね。曲と合ってなかったし」
そういうと、若武は私の書いた絵にさっさと視線を走らせてから、首を横に振った。
「これでいい」
え？
「よく出来てるじゃん。曲と合致してない方がいい。不調和が神秘的なムードを生むと思う」
そうかなぁ。
「上杉、これでパターン作って」
若武は、上杉くんにスケッチブックを放り投げ、翼の側にいってパソコンのボリュームを調整した。
「どこまでできた？」
2人でダンスの技を繋げ、組み立て始める。
「ああ、ここ、ダメじゃん。足、こっちにあるだろ。飛べないぜ」
「じゃ、これでいいでしょ」
「お、ナイス・アイディアじゃん」
向かい合ったり、肩を並べたりしてゆっくりと動きながら、あれこれと話し合って1つのダンスを作り上げていく。
その様子は、直向きで、一途で、輝いて見えるほど素敵だった。
「ルーティーンを見ながら、曲の調整をしよう」
黒木君が小塚くんと杏奈ちゃんを誘い、翼と若武の後ろに立つ。
「ダンスを優先させて、曲の方を直すのもアリだからさ」
「その方がいいと思う部分があったら言ってよ」
若武たちは、真剣な顔でステップを踏みながら頷いた。
「おい、立花」
後から上杉くんの声がする。
振り返ると、スケッチブックから顔を上げた上杉くんが、信じられないと言ったようにこちらを見ていた。
「これ、まるでダメじゃん。デザインになってないぜ」
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アーヤ(プロフ) - 住滝良さんのと、少し文が違って「ここ、本文あれだったよなw」って楽しいです！ (2023年5月11日 21時) (
レス) @page47 id: d9605ef4e5 (このIDを非表示/違反報告)
アーヤ(プロフ) - すごく面白いです！このまま、ストーリ続けてください。（あれ、完結してたっけ？）少しだけわがまま言うと、kzの皆は彩の親友（恋人？）ダァーッ！ (2023年5月11日 21時) (レス) @page37 id: d9605ef4e5 (このIDを非表示/違反報告)
桜＠ひなた - 面白すぎです！私はアーヤと若武推しです！ (2023年2月12日 10時) (レス) id: fb711c9d23 (このIDを非表示/違反報告)
澪(プロフ) - まこさん» ありがとうございます！！黒木くんかっこいいですよね！ (2020年10月30日 23時) (レス) id: 2b665a7700 (このIDを非表示/違反報告)
まこ - すごく面白いです！ 私も黒木くん推しです！ 更新待ってます！ (2020年10月30日 17時) (レス) id: e335c0e9f3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：澪 | 作成日時：2020年3月13日 20時
