第39話『可愛い』 ページ40
杏奈side
土曜日。
1人でM＆Mに行くと、彩ちゃん以外のみんなが来ていた。
「おはよーっ」
私がみんなに駆け寄ると、みんなは一瞬動きを止めて私をじっと見た。
なんだろう。
私が戸惑っていると、黒木君がクスッと笑う。
「神崎、今日は髪くくってるんだね。新鮮だよ」
今日はちょっと暑かったから、髪をポニーテールにしていた。
だけど・・・なんか変だったのかな。
もしかして私、ポニーテールが壊滅的に似合わないとか！？
「変なら解く」
私がヘアゴムに手をかけると、それを若武くんが止めた。
「似合ってるからそのままでいいよ。俺、そっちの方が好き」
──ドキッ。
違う違う。
今の好きは髪型の話。
私は照れているのを誤魔化すためににっこり笑う。
「ありがとう！」
これから毎日ポニーテールにしようかな。
若武くんに褒められたの嬉しい。
私が1人喜んでいると、美門くんが驚いたように首を横に振った。
「神崎って、もう完全に若武にオチたの？」
またそういうこと言う！
「褒められたら誰だって嬉しいでしょ！ほら、美門くんも褒めてみて」
私がぐいっと顔を近づけると、美門くんは少し考えてから私に優しく微笑んだ。
「似合ってる」
その美しさといったらもう、女の子100人中100人が全員倒れるレベル。
ほんとに美しい顔してるなぁ・・・。
でも、私は残念ながら若武くんの方がタイプなのです。
私はニコッと笑う。
「ありがと〜！」
美門くんは少し不満げに眉を寄せた。
「反応の差が酷い。もっと照れて」
上杉くんと小塚くんは少し固まって私たちを見つめる。
「こいつら仲良すぎないか？」
「うん。かなりね」
私たちが話していると、集合時間ギリギリになって彩ちゃんが来た。
「彩ちゃんおはよう！」
「おはよ。ごめん遅くなって」
彩ちゃんは私を見るなり、パアッと表情を明るくした。
「髪、今日くくってるんだ」
「うん。暑かったから」
「とっても可愛い」
素直にそう言われると、なんだか照れちゃう。
「ありがとうっ！」
若武くんと美門くんは顔を見合わせる。
「俺らの時より断然嬉しそうだな」
「神崎は立花のこと大好きだからね」
その通りですね。
私は彩ちゃんに抱きつく。
「今度二人でハーフアップでもしようね！お揃いっ！」
私たちがラブラブしていると、若武君はわざとらしく咳払いをする。
「そこ、いちゃつかない」
あ、ごめんなさい。
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アーヤ(プロフ) - 住滝良さんのと、少し文が違って「ここ、本文あれだったよなw」って楽しいです！ (2023年5月11日 21時) (
レス) @page47 id: d9605ef4e5 (このIDを非表示/違反報告)
アーヤ(プロフ) - すごく面白いです！このまま、ストーリ続けてください。（あれ、完結してたっけ？）少しだけわがまま言うと、kzの皆は彩の親友（恋人？）ダァーッ！ (2023年5月11日 21時) (レス) @page37 id: d9605ef4e5 (このIDを非表示/違反報告)
桜＠ひなた - 面白すぎです！私はアーヤと若武推しです！ (2023年2月12日 10時) (レス) id: fb711c9d23 (このIDを非表示/違反報告)
澪(プロフ) - まこさん» ありがとうございます！！黒木くんかっこいいですよね！ (2020年10月30日 23時) (レス) id: 2b665a7700 (このIDを非表示/違反報告)
まこ - すごく面白いです！ 私も黒木くん推しです！ 更新待ってます！ (2020年10月30日 17時) (レス) id: e335c0e9f3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：澪 | 作成日時：2020年3月13日 20時
