第20話『出会い』 ページ21
杏奈side
私はテストが終わり、先生に塾内を好きに見学していいと言われたので、塾を見学することにした。
塾は本当に広くて、途中で迷子になりながらも色々見て回る。
そして気になっていたカフェテリアに私は足を運んだ。
テーブルと椅子が並んでいて、お店みたいでなんだか安心した。
塾の堅苦しいイメージとは正反対だ。
私がカフェテリアをぐるりと見ていると、どこかから声が聞こえる。
「トップ下にこだわるんなら、とことんこだわれよ。最後までしがみついてろ！」
大きな声が聞こえ、私は声がした方を見る。
「別の道に逃げるなんて、みっともねーことすんじゃねえ」
そこには、男の子が5人と、女の子が1人いた。
よく見てみると、男の子のひとりは美門くんで、女の子は彩ちゃんだった。
もしかして、あれが探偵チームKZ！？
私は初めて生で見れたことに少し感激する。
でも、なんだか喧嘩中・・・？
話しかけない方がいいよね。
私がカフェテリアから出ていこうとすると、ちょうど美門くんと小柄な男の子が席を立ってこちらに向かってきていた。
他の子達はまだ席に座っている。
2人だけ先に帰るのかな？
美門くんは私に気づくと、驚いたように眉をあげる。
「神崎。こんなところでどうしたの？」
「今日は入塾テストを受けに来たの。私頭悪いから、親が塾入れって」
笑ってそう言うと、美門くんも少し笑った。
「俺も、ここの塾なんだ」
美門くんと一緒なら、入る意味あるかも。
なにより彩ちゃんがいるから嬉しい。
彩ちゃんは、話す前に私が想像していた子より、全然いい子だった。
面白くて優しくて、一緒にいて落ち着く。
私は彩ちゃんにかなり好印象を持っていた。
私と美門くんが話していると、隣にいた小柄の男の子が痺れを利かしたように口を開く。
「美門、その子、知り合い？」
「同じ学校の友達。最近、浜田に転校してきたんだ」
美門くんの話に出てくる人の名前は、黒木くん、小塚くん、上杉くん、あと、若武くんの4人だったと思う。
黒木くんは大人っぽくて落ち着いている。
小塚くんはおっとりしてる癒し系。
上杉くんは眼鏡をかけているクールな理系男子。
若武くんは自信家で偉そうで詐欺師。
私は美門くんから聞いていた特徴を思い出して、今美門くんの隣にいる男の子が誰か予想する。
話し方とかイメージで決めるとしたら・・・若武くん、かな。
私はニッコリと笑う。
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アーヤ(プロフ) - 住滝良さんのと、少し文が違って「ここ、本文あれだったよなw」って楽しいです！ (2023年5月11日 21時) (
レス) @page47 id: d9605ef4e5 (このIDを非表示/違反報告)
アーヤ(プロフ) - すごく面白いです！このまま、ストーリ続けてください。（あれ、完結してたっけ？）少しだけわがまま言うと、kzの皆は彩の親友（恋人？）ダァーッ！ (2023年5月11日 21時) (レス) @page37 id: d9605ef4e5 (このIDを非表示/違反報告)
桜＠ひなた - 面白すぎです！私はアーヤと若武推しです！ (2023年2月12日 10時) (レス) id: fb711c9d23 (このIDを非表示/違反報告)
澪(プロフ) - まこさん» ありがとうございます！！黒木くんかっこいいですよね！ (2020年10月30日 23時) (レス) id: 2b665a7700 (このIDを非表示/違反報告)
まこ - すごく面白いです！ 私も黒木くん推しです！ 更新待ってます！ (2020年10月30日 17時) (レス) id: e335c0e9f3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：澪 | 作成日時：2020年3月13日 20時
