初雪�� ページ8
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その曲は、かなしくてたまらないのに、
とても強い意志が感じられる、そんな曲だった。
もしかして、この人の実体験だろうか。
だとしたら、なんて強くてやさしい人なんだろう。
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歌い終わった後、彼はぺこりと軽く頭を下げた。
「ありがとうございました…！」
涙ぐみながら拍手する私。
彼のほどけかけたマフラーからのぞく小さな唇が微笑む。
…あれ、この人、どこかで見たことあるような。
「もしかして、あなたの曲ですか？」
「…うん。僕が昔作った曲。大切な曲やねん」
上京してきてから、5ヶ月ぶりの関西弁。
でも、この人と話していて感じる心地よさの理由は、それだけじゃないと思う。
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…たぶん、この人プロのアーティストだ。
でも、なんとなくこの状況で名前を聞くのも憚られるような気がして。
「…また、聞けますか？」
彼は、少し驚いたように笑う。
「うん。僕、最近たまにやけど、ここで弾いてるんよ。だいたいこの時間になってしまうけど。…また弾きにくる」
「やった！！ありがとうございます！」
私は思わず目を輝かせた。
「…やっと笑うたね。その方がええと思うよ」
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凪(プロフ) - Ruiさん» Ruiさん！めちゃくちゃ嬉しいです！見つけていただけて、初めてコメントまでくださいましてありがとうございます！！！頑張りますので、よかったら最後までお付き合いくださいませ(*^^*) (2020年11月18日 20時) (
レス) id: bb946f24d5 (このIDを非表示/違反報告)
Rui(プロフ) - 凄く面白いです！更新楽しみにしてるので、これから頑張ってください！！ (2020年11月18日 17時) (レス) id: 317d4adb16 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：凪 | 作成日時：2020年11月12日 21時
