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そのあとは、さながら先週の私だった。
薬を飲ませると、有無を言わせず
寝室へ直行させる。
大人しくベッドに入る剛さん。
何人で寝るつもりなんだ？と
思わずにいられない広いマットレス。
剛さんの部屋はどこも清潔感があって
本当にホテルみたいだ。
「もしよかったら、
余分にご飯作っておきましょうか？」
さすがに寝室なんてプライベートな場所に
足を踏み入れるわけにはいかず、
入り口から話しかける。
やや声を張らなければならないくらい
部屋が広い。
「ありがとぉ…って、遠っ」
思ったより遠かったのか、
剛さんが笑う。
.
「何か、他にして欲しいこととかありますか？」
「んー、もぉ大丈夫かな。ありがとう」
「…わかりました。じゃあ、作ったら
帰りますね。何かあれば呼んでください」
少し、残念な気持ちで扉を閉める。
もっと、私に出来ることはないのだろうか。
ここ数日間だけでも、剛さんには
数え切れないくらいお世話になった。
この恩はごはんを作るくらいじゃ返せない。
「…あ、Aさん！」
扉が閉まるまであと数センチ、
部屋から声が聞こえる。
「はい」
なんだろう、
扉を開けると、彼は身体を起こして
こちらを見つめていた。
暗くて表情はよく見えないが、
少しのためらいのあと、口が動いた。
「……ぼくも、いっこだけ
ワガママ言うてええかな？」
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凪(プロフ) - ゆりゆりさん» ゆりゆりさん、お返事遅くなりすみません; ; 今年も読んでくださって嬉しいです♪ 続編もよろしくお願い致します！ (2021年1月30日 12時) (
レス) id: bb946f24d5 (このIDを非表示/違反報告)
ゆりゆり - 今年も凪さんの作品を読ませていただきます。よろしくお願いします！ (2021年1月5日 13時) (レス) id: 0450509319 (このIDを非表示/違反報告)
ゆりゆり - あけましておめでとうございます (2021年1月5日 13時) (レス) id: 0450509319 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：凪 | 作成日時：2020年12月25日 16時
