story.18 ページ19
「は、」
「鋭児郎も寝坊しないでね」
「俺が誘ったのに誘った張本人が寝坊したりしねーよ」
「とか言ってほんとにしたらおいてくから、というより帰るからね」
「どんだけ疑ってんだよ、しないって！！」
私も鋭児郎も、今までの人生寝坊したことある回数はゼロじゃない。
それは小学生の時であったりはたまた中学の時であったり、時期も理由も様々。そんな私たちの会話がお互いの上げ足取りみたいになってしまっていて、思わず二人して笑ってしまった。
鋭児郎は、俺が誘ったのに誘った張本人が寝坊したりしねーよ、とか言ってたけど、それを言うなら私だって好きな人との待ち合わせに寝坊なんてするわけない。
…恥ずかしいから本人には言えないけど。
「わ、発目さんから連絡来てる…じゃあね！明日楽しみにしてる！」
「おう…」
寮に戻るとか鋭児郎に言っちゃったけど、実際は工房に戻らなきゃ…。スマートフォンをちらりと除けば数回発目さんから電話が鳴っていた。
今度こそ鋭児郎とそこで分かれて私は足早に工房に向かう。
帰る時の私の足取りはとても軽かった。そりゃ告白の返事が返ってくる日でもあるから相変わらず緊張感は全く抜けてないけど、でも、明日も鋭児郎と会えるから。二人で話した約束があるから。
「なんだよあの顔…。」
私の遥か後方で、鋭児郎が自身の赤く染まった頬を手で覆い、そんな事を呟きながらうずくまっていたなんて、私は知る由もなかったのです。
「ただいま戻りましたー…。」
「おかえりなさい」
「おかえりなさい冬状さん！！手伝ってほしいことがたっくさんあります！！」
「わぁ…。お手柔らかに一づつお願いします」
「まずですね！」
食い気味で私に話しかけてくる発目さんと、柔らかく迎え入れてくれるパワーローダー先生。結構戻ってくるのが遅かったはずだから、発目さんはどうやら手詰まりのものがいくつかあるみたい。
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ポコピ - 18話が神でした。切島の照れを想像して、心臓がドックンってなりました！ハァ〜もう好き！！切島好き！！ (2021年5月3日 23時) (
レス) id: d603d2b16a (このIDを非表示/違反報告)
名取(プロフ) - み た ら し 団 子 。さん» コメントありがとうございます、小説を通して楽しんでもらえたなら私も何より嬉しいです。切島くんはとても書きやすいので、またいつか挑戦しようと思います。応援とても励みになります、沢山のお言葉本当にありがとうございます……！！ (2018年10月3日 23時) (レス) id: 100ff026ee (このIDを非表示/違反報告)
名取(プロフ) - みみみんさん» コメントありがとうございます、本当ですか、可愛い内容に出来ていたなら私もとても嬉しいです。文章だけではなくイラストまで褒めて下さって本当に…嬉しいです、とても励みになります、ありがとうございます！！ (2018年10月3日 23時) (レス) id: 100ff026ee (このIDを非表示/違反報告)
み た ら し 団 子 。 - 読んでいてすっっごいキュンキュンしました！切島くん格好良かったです(照)これからも頑張ってください。応援してます！！ (2018年8月18日 19時) (レス) id: 97aeefcf66 (このIDを非表示/違反報告)
みみみん - 内容なんだか可愛くてすごいすきです！あと絵が綺麗で好みです() (2018年7月9日 1時) (レス) id: d0800b5536 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：名取 | 作成日時：2018年5月16日 13時
