story.12 ページ13
ワンコール、ツーコール…スリーコール目で出た。
『もしもし？電話なんて珍しいな、なんかあったか？』
｢あ、いや、え〜っと、私からじゃなくて、発明さんからの頼まれ物なんだけど渡したいものがあるから寮の表まで出てて貰っていい？｣
『ああ…それなら俺まだ教室にいるぞ。そのまま教室にいればいいか？』
｢うん、そうしてもらえると助かる。じゃあそっち行くね。｣
『おー、じゃあな。』
き、緊張した…。
なんだろう、好きを実感したらこんなただの連絡みたいな電話でも緊張したりするもんなんだ…。
体験したことのない感覚に、思わず動揺をしながら、駆け足でヒーロー科A組の教室まで向かった。
｢あ｣
｢よっ｣
｢ごめんね遅くて…はい、コレ。｣
｢全然待ってねーよ、わざわざありがとな。｣
｢どういたしまして！｣
とても大きい扉を開け、中を除くと赤髪のあの人が窓際に立っていた。
そこへ駆け寄り、切島鋭児郎くん、と付箋のついている方の袋を鋭児郎へと渡す。おかしいなぁ、いつも見てたはずの顔なのに、なんで顔を見ただけでこんなに心拍数が上がるんだろう…。
恋ってほんと摩訶不思議なものだなぁ…。
目の前の人物は眩しいくらいの笑顔を見せて私にお礼を伝えてくる。やめて、これでも私あなたに恋してるんだから、不覚にも胸がときめくから。
｢予備がなくて困ってたんだよな、早くて助かった。｣
｢うん、作業の速さは流石発目さんって感じだね。｣
｢確かに。｣
｢じ、じゃあね。私まだ行くとこあるから。｣
｢おー…？おう、またな。｣
｢うん、またね。｣
次は上鳴電気くんのとこだ。上鳴電気くんも鋭児郎経由で何度か会ったことがあって、その時連絡先を聞かれたのをきっかけに、私も彼の連絡先を持っている。一応。
鋭児郎とあまり話せなかったのが残念ではあるけれど、次がある以上は仕方がない。
彼は今連絡したから、多分学校の玄関で待ってくれているはず。またもや急いでそこへ向かった。
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ポコピ - 18話が神でした。切島の照れを想像して、心臓がドックンってなりました！ハァ〜もう好き！！切島好き！！ (2021年5月3日 23時) (
レス) id: d603d2b16a (このIDを非表示/違反報告)
名取(プロフ) - み た ら し 団 子 。さん» コメントありがとうございます、小説を通して楽しんでもらえたなら私も何より嬉しいです。切島くんはとても書きやすいので、またいつか挑戦しようと思います。応援とても励みになります、沢山のお言葉本当にありがとうございます……！！ (2018年10月3日 23時) (レス) id: 100ff026ee (このIDを非表示/違反報告)
名取(プロフ) - みみみんさん» コメントありがとうございます、本当ですか、可愛い内容に出来ていたなら私もとても嬉しいです。文章だけではなくイラストまで褒めて下さって本当に…嬉しいです、とても励みになります、ありがとうございます！！ (2018年10月3日 23時) (レス) id: 100ff026ee (このIDを非表示/違反報告)
み た ら し 団 子 。 - 読んでいてすっっごいキュンキュンしました！切島くん格好良かったです(照)これからも頑張ってください。応援してます！！ (2018年8月18日 19時) (レス) id: 97aeefcf66 (このIDを非表示/違反報告)
みみみん - 内容なんだか可愛くてすごいすきです！あと絵が綺麗で好みです() (2018年7月9日 1時) (レス) id: d0800b5536 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：名取 | 作成日時：2018年5月16日 13時
