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＊
「じゃ、そうと決まればみんな!準備!」
ジン先輩が手を打った瞬間、気の抜けた返事と共にわらわらと屋上を片付け始める先輩方。
え?もしかして……
「い、今からやっちゃう感じですか?」
答えたのは机を2脚抱えたホソク先輩。
「勿論!善は急げって言うし!決していいことではないんだけど!
折角昨日みんなで夜まで作戦練ったんだから、さ!」
「それに、明日は水曜日。お前は極めて不利な指導教員だぞー。」
「更に今日以降はしばらく雨の予報らしいよ、火も消えちゃうね??」
3年生のお2人がそれぞれ椅子を抱えながらホソク先輩の後を追う。
「それに来週からは試験期間だろ。俺受けたくないもん。
だから、試験前最後の晴れ日である今日に決行する。」
異論は認めんとばかりにグク君が鉢植えの植物をみんな電圧盤の方に持ってってしまった。
「怖い?Aちゃん。今まで逆らってこなかったから。」
心配そうに私の手を引いて椅子から立ちがらせるジミン先輩に思わず頷いてしまう。
「ふふ、素直になったね。でも大丈夫だよ。ここにいるみんな怖いのは一緒。
……もし、失敗したときは。その時は、俺らも一緒だから。
どうなるかは分からないけど、1人じゃなければ多分、何とかなるよ。」
「ヤーナムジュナ!始まる前から失敗すること考えないでよ!!」
「す、すみませんジニヒョン……」
私の椅子を運びながらジン先輩に怒られるナムジュン先輩に、こんな状況にもかかわらず不思議と笑いが出た。
「さーてやるぞ。
大勢で動いても仕方ない。命令、無効化でナムジュナとAは指導室に行け。
そんで教師どもの連行及び隠蔽といざという時の戦闘要員としてジニヒョン、グガ。
ナムジュナは連行部隊と別れてその後ジミナと合流して保険医気絶させて来い。A達が到着したらすぐ火を放つから上がってこなくていい。そのまま退避。
そんで俺とホソガ、テヒョンアで昨日夜に買いだめた火の準備しとく。
何か質問は?……ないな、じゃあ各自グループの音声通話につないで報告しながら動け。
生きて無事に、Aに俺らのアジト紹介するぞ。」
ユンギ先輩が手を打ち、私以外のメンバーがグク君によって透明になったのを確認して、下へ通じるドアを開けた。
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