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*
「ナムジュン先輩とホソク先輩は、
授業に出られていたんですね。」
体育館からの帰り道。
両サイドには2人の先輩。
「あー、いや。俺が出てるのは体育だけ。
ナムジュナは他も出てるけどね〜。」
からっと笑うホソク先輩。
能力以前にただ体を動かすのが好きなようだ。
先程の授業である体育は
1、2年生の合同授業となっていた。
「ナムジュン先輩って真面目なんですね。
髪の毛1番アカンですけど。」
答えたのはホソク先輩。
「あはは、ナムジュナは頭もいいんだよー!
まぁだからここの授業もつまんないんだよね。」
話を振られた方は
きょと、と目を瞬かせるだけだった。
『の前にナムジュニヒョン何あのさっきの。
あのダンスで許されるとよく思ったよね。
運動オンチとかセンスとか、それ以前の問題。』
「んふっ……」
しまった。
突然笑いだした私に2人は沈黙。
当然だ、透明化したグクくんの声は
私にしか聞こえてないのだから。
「えっどうしたのAさん。」
「い、いや……グクくんが…っふ……」
いやぁ確かに、それにしても随分と
独特なセンスをお持ちだったなぁ……
「やぁあいつ、透明化して見に来てたのか……
絶対俺のダンス何か言ってるに違いない。」
なんて言ってる?と私に問う先輩。
チラッとグクくんの方を見る。
『奇抜でよかったって言っといて。』
「奇抜でよかった、と。」
言った途端ぶはっと吹き出すホソク先輩。
「奇抜というかもう……
関節カクカクだったじゃん!!」
「やめろホソガ!傷を抉るな!!」
そのカクカクダンスを再度披露するホソク先輩。
それをみて恥ずかしそうに
手で顔を覆うナムジュン先輩。えっ可愛い…
「そういえば、ジミン先輩とテヒョン先輩は?
一緒ではないんですか?」
ふと浮かんだ疑問だった。
「あぁ、多分屋上。俺らと2人は同じ学年だけど
誕生日は半年以上離れてるし、
いつも4人で動いてるわけではないかな。」
「まぁ特にナムジュナは授業出てるからね。
俺はサボってる時割といるけど。
あの2人はフルさぼりだしねぇ〜」
するとそこに、グクくんの声。
『…なぁ、A。』
やけに焦っているようだ。
「どうしたのグクくん。」
『テヒョニヒョンとジミニヒョン、
屋上に来てないって。
来てA。探すよ。』
言うが否や走り出すグクくん。
「ん?グガ?なんて?」
「テヒョン先輩とジミン先輩、
屋上に来てないそうです。
ちょっとグクくんと探してきます。」
2人の声を背に私も走ってグクくんを追った。
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