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19、泉貴side ページ20
稜葵の部屋、初めて入ったかも⋯
稜葵を寝かせたら、
すぐ部屋を出ようと思っていた。
でも、すぐに出ることが出来なかった。
稜葵が泣いていたからだ。
なぜ泣いているのか
正確な答えは僕には分からない。
どうすることも出来ず僕は立っていた。
稜葵の部屋を見渡せば、
たくさんの絵で囲まれていて
本棚には多種多様な本がズラリ。
この前、描いてくれた僕の絵は
僕が言ったように白黒写真のように
縁取りがされ、背景が描かれていた。
他のメンバーの絵も、こんな感じなのかな？
パラパラとスケッチブックをめくってみた。
僕らの何気ない日常が描かれている。
ご飯を食べている時、
テスト勉強をしている時、
疲れて眠ってしまった時、
どれもこれもメンバーの笑顔で溢れている。
泉貴｢ん⋯？｣
誰だろ⋯この女の子⋯
どことなく稜葵に似てるから
自画像でも描いたのかな⋯
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作者名：空井 奏音 | 作成日時：2017年4月11日 23時
