7 驚き ページ8
駅まで一緒だったはずが降りる駅まで一緒だった
『世界は狭いですねー』
「まぁ、確かに？」
『そらるさんって一人暮らしなんですか？』
「うん、そうだよ？」
『あ、ですよね』
「そっちは？」
『こっちも、です』
他愛もない話ばかりしていると、駅に着いた
『「じゃあ、こっちなんで」』
声を揃え、指を揃えた
『そらるさんこっちなんですか！？』
「まさかのこっちです」
『家ってマンションだったりします？』
「しますねーw」
これまた偶然なのだろうか
仕組んだように同じ道を辿っていく
いつもの家路が何となく明るく灯されている気がした
『ここです』
「俺もここです」
いや、流石に吃驚だわ
ここのマンション10階建て
中はまぁまあといった広さ
『私は707号ですけど？』
「俺は706号ですけど？」
『ちょっと待とう、流石にこれで気づかないのは有り得ない』
「挨拶きた？」
『行ったに決まってるじゃないですか！！』
「じゃあ何故」
『私は昼間に出かけて夜出てません』
「一日中家にいるか外に出てます」
『そもそも活動時間違いましたね』
「だな、」
お互い隣が出る所は見たところがない
というよりむしろ空き家なのかと思っていたくらいだった
『まぁ、改めまして707号室の高橋Aです』
「706号室の一ノ瀬彼方です」
なんだかもどかしくて、笑い出す
『あはは、何か運命って感じですね！』
「運命の出会いみたいな？」
『そうだったり？』
冗談混じりで言ったつもりがそらるさんが赤くなったので
この子ぴゅあや……
なんて思ってたりしました
『……あれ？深読みしちゃいました？冗談で言ったつも……り……ごめんなさい！怒らないで！そらるさん怒らないで！』
「はぁ……」
『でも可愛かったです』
正直に言った
偉い、私えらい
「……………」
『誠に申し訳ございませんでした』
「もう二度としない？」
もうなんかそらるさんのギャップがオーバーヒートしそうだよ
『し、……wwしません』
「あー笑った。もー許さない」
『あぁ！本当にしませんから！！』
「はいお利口さん」
『すぐ子供扱いするー』
「だってさっきからかったじゃん。こんなんじゃ収まんないけどね((黒笑))」
やらかしてしまったと後悔するのは後ほどです
『じゃあ、そろそろ』
「あぁ、あと、ほい」
渡されたのは連絡先
『ありがとうございます！』
そらるさんは手を振りながら自室へ帰った
私も家に戻りそのまま寝る
『おやすみ』
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クロ月夢文楽@ - specialの方から読んでいたので、最初、症候群を読んでて「はい？」と思って読んでたんですけど（ごめんなさい）最後、納得してから涙が止まりません…！凄い感動しました！ (2017年4月4日 23時) (
レス) id: 71f45d75cb (このIDを非表示/違反報告)
林檎(プロフ) - Reyさん» 読んでくださりありがとうございます！感動して頂いて何よりです！スマホを割りそうになるくらいコメント嬉しいです！！ありがとうございます！！！ (2016年12月18日 0時) (レス) id: 9351c6d4fb (このIDを非表示/違反報告)
Rey - 感動しました泣泣最後の天月くんかっけー(;゜0゜) (2016年12月17日 23時) (レス) id: bf4d939079 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：林檎 | 作成日時：2016年11月5日 0時
