いじめ 89 ページ46
ダンスから帰ろうとしたら、
ホームの入り口にうずくまって座っている人がいた。
黒のスキニーに、ロゴがたくさん付いてる
革ジャン？を着ている人が。
ん？この姿……Aにそっくり…
そう思って声をかけてみたら、やっぱり
Aだった。
Aの顔には、あざとか傷が付いていた。
Aは、一人で走ってきたみたい。
よくここまで…
そして、ご飯を食べてないっていうAの
ために、僕も買おうとしていたから、
スーパーにお弁当を買いに行った。
JM「ん〜どれがいいかな〜」
僕は、トンカツ弁当と、ジュースとおやつを
二人分買ってAのところに戻ろうとした。
Aを、男が抱きしめてる……
僕は気になって、ダメだと分かっていたけど、
近くの木の陰に隠れて、A達を見ていた。
？「Aっ…会いたかったよっ…うっ…やっと会えた……っ」
「俺も……会いたかった……辛かった…」
どっちも涙を流しているようだった。
"グク…俺の大切な友達。"
僕は気付いた。もしかしてこの子がAの
大切な、グク…君なんじゃないかと。
JM「なんでっ…っ僕が…泣いてんの…」
そう思うと涙が止まらなかった。
この2人がどれだけ相手のことを思って、
1日、1日を過ごしていたのか。
そして、ずっと思い続けていた人にやっと
会えたのに、きっと2人はまた離れてしまうのかな。
僕は、大好きな人を失った事なんてないから、
どんだけ辛いのかなんて分かんなかった。
でも、この2人を見て、少しだけ、分かった気がする。
JK「はぁ…時間が止まればいいのに…僕、Aと離れたくないよ…」
「俺も嫌だ。今…会えたのに…」
本当に、時間よ、止まってしまえ。
この残酷な2人のために、止まってあげて。
でも、幸せな時間は、すぐに過ぎ去っていってしまうんだ。
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baskelove43(プロフ) - ダンスに歌の練習なんてすごいですね！頑張ってください、応援しています (2016年6月14日 20時) (
レス) id: 6f7bad19a3 (このIDを非表示/違反報告)
莉希(プロフ) - 設定がオリジナル作品になっていますよ (2016年5月12日 19時) (レス) id: bc5faab83d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：リウォン | 作成日時：2016年5月11日 22時
