いじめ 60 ページ13
ユアンside
「ただいま…です。」
『お邪魔します…』
母子「お帰りなさいAちゃん、この子は、さっき言ってた女の子？」
『ユアン…っていいます。お邪魔します。』
母子「どうぞ〜ご飯は…ごめんね、ちょっと足りないから、Aちゃんと半分個してね〜」
「母子さん、いっつも言ってますよね、ちゃん付けやめてください。ユアンちゃん、手洗ってご飯食べよ。」
A君についていって、私はA君のお家にお邪魔した。
びっくりしたのは、私と同じぐらいの年の人が、沢山いた事。
あっ、A君、お母さんいないって言ってたな…そう思った。
ご飯を食べるために、リビングに行くと、みんなは、仲良く一つのテーブルを囲んでご飯を食べようとしているのに、なぜかA君だけ、違うテーブルだった。
『あっち、行かないの…？』
「………うん。ここでいい。」
「「「いただきま〜す」」」
「いただきます…。」
『いただきます。』
「あっグク〜人参残しちゃダメだよ〜」
「だって…嫌いなんだもん…。」
「もぉ〜しょーがないな〜優しいハヌルが、食べてあげよぉ〜」
「ありがとう！ハヌル君！！」
「いいえ〜どういたしまして〜」
「グク君！ご飯食べ終わったら、
また、おままごとやろ！」
「うん！いいよ〜」
「じゃあ、明日は、僕たちとサッカーね〜」
「うん！」
「…ユアンちゃん、食べないの？」
『あっ、、食べるよ』
「このお肉、食べていいよ。」
『ありがとう…。』
『………ねぇ、A君はいつも何して遊んでいるの？』
「1人で庭のブランコで遊んだり、絵書いたりしてる。あと、時々公園に遊びに行く。」
『そっか……。』
「うん。」
『みんなとは、遊ばないの…？』
「遊ばない…1人が好きだから…。」
A君は、ご飯も1人で食べてるし、遊ぶ時も1人みたい。
『………？』
「……！！」
ちらっと向こうを見ると、黒い髪の男の子が、こっちを見ていた。
あ…確か、さっき、人参を残そうとしていた子だ。
でも、私と目があったら、すぐそらした。
「『ごちそうさまでした。」』
「ねぇ…ユアンちゃん、お家に帰んなくて大丈夫…？」
その時、思い出した
私が、公園に逃げてきた理由。
お父さんが、暴力を振るったからだ。
死ぬ気で逃げてきたんだった…
どうしよう…怒らせたら、もっと
殴られる…。
でも、帰らなきゃいけない…。
急に頭の中が真っ白になった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 407人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
baskelove43(プロフ) - ダンスに歌の練習なんてすごいですね！頑張ってください、応援しています (2016年6月14日 20時) (
レス) id: 6f7bad19a3 (このIDを非表示/違反報告)
莉希(プロフ) - 設定がオリジナル作品になっていますよ (2016年5月12日 19時) (レス) id: bc5faab83d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：リウォン | 作成日時：2016年5月11日 22時
