弐拾壱話 始まりの合図 ページ22
――いつも通り光に包まれ、目を開けるとそこには本丸とは違う景色が広がっていた。
草原が広がり、少し奥には森がある。
「……ここが鳥羽……」
俺の横で安定がゆっくりと深呼吸をする。
「この景色、あの人にも見て欲しかった……って思ってる？」
俺がそう聞くと安定はくすりと笑い「見て欲しかったけど、戦って欲しくは無いかな」と言った。
「それは同感」
二人で頷いていると、北谷菜切が何かを見つけたらしく「加州」と静かに俺に声をかけてきて、そっと何かに向かって指を指す。
――北谷菜切が指した方向を見ると木々に息を潜めている時間遡行軍がいた。
「……敵……か」
「どうするのだ？加州」
小烏丸の質問に少し考え「北谷菜切と安定と俺は遠戦兵を持ってるから、まずは少しでも敵を減らそう」と指示を出す。
「わかった」
「了解」
二振が遠戦兵の用意をして、俺の合図を待つ。
遠戦兵を持っていないその他の三振は敵に気づかれないように俺達が遠戦をしている間に少しずつ近ずいて行く様に指示した。
「じゃあ、おっぱじめるぜぇ！！」
俺の声を合図に刀装を出し、北谷菜切が銃兵で、俺と安定が投石兵で敵へと攻撃を仕掛ける。
ドン、と重い音が鳴り響き、敵もこちらの存在を認識する。
――が、時既に遅し。敵の何振かは攻撃に当たり消滅する。
「戦いは……嫌いなんだが」
遠戦が終わり、既に敵に近づいていた三振が白刀戦を開始する。俺達三振も急いで近づいた。
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皐月(プロフ) - 悠歌さん» 申し訳御座いません。有難う御座います。 (2020年2月2日 12時) (
レス) id: 8a85831124 (このIDを非表示/違反報告)
悠歌 - 北谷波切では無く、北谷菜切だと思います (2020年2月2日 11時) (レス) id: 35c863693b (このIDを非表示/違反報告)
皐月(プロフ) - みやび_ショコラさん» ありがとうございます！期待に答えられるよう頑張ります！ (2019年12月24日 12時) (レス) id: 8a85831124 (このIDを非表示/違反報告)
みやび_ショコラ(プロフ) - 初コメ失礼します！面白そうな話ですね！投稿応援してます (2019年12月23日 21時) (レス) id: 01ceb7e225 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：皐月 | 作成日時：2019年12月23日 19時
