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「……弦 また私と付き合ってくれますか？」
「もちろん 俺を選んでくれてありがとう」
「おめでとうございます 東雲さんっ！……それと、たらこさんは後で慰めてあげますから安心してください！」
「なにそれ ……まあいっか ここまできたら清々しい くららさんだっけ？ちゃんと慰めてよね」
その目は微かに涙ぐんでいた
申し訳ないような気持ちになるけど、これが私の本当の気持ちなんだなと今確信した
安心すると、好きはやっぱり違うんだ
「ねえ 帰り、ホテル 寄ってこうよ？」
「なっ、ここカフェなの知ってる？ねえ 恥ずかしい」
「頭沸いてるな 相変わらず」
「黙っとけー部外者は」
「元カレですがー？」
「そんなん部外者みたいなもんだよ で、どう？行けそう」
「ま、まだ 心の準備が……ごめんなさい」
恥ずかしさに押しつぶされそうになりながら俯く
すると、頭に手が乗せられる
「まあ、ゆっくりでいいよ そーゆー行為を強制するような男じゃないから 心の準備ができたら言ってね」
「……ごめん ……一生無理かも 恥ずかしい」
「えっ……」
「残念でしたね 弦さん やっぱりまたフラれてしまいましたね 今回ばかりは演技をしてあげたのに」
「おめえには関係ねえから」
カフェにいるのも忘れて、口を大きく開いて笑う
このぐらいの距離感は私たちには丁度いいみたいです
「そういえばさ、今度またあのバーに来てくれない？次はあの服着て待ってるから」
「そ、そ、そそれだけは……やめてええええ」
本当にそういうのよくないと思う
拝啓思わせぶりなバニーボーイの君へ、一生着いていくからどうか泣かせないでください
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作者名：長月皐月 | 作成日時：2022年1月7日 9時
