【完結】拝啓バニーボーイな君へ、泣いてもいいですか？【gnki】【gn】 (ページ44)

今日:15 hit、昨日:15 hit、合計:18,920 hit

ページページ44

「というか、今更なんだけどさ……弦は弦でなんでそんな怒るの？別にいいじゃん付き合いたい人と付き合えば」

「怒ってねえし、」

「さっきの言葉、返させてもらうよ弦も顔に出てる」

「だからなんだよ」

昔から、弦が怒るのは嫌いだった

近くにいたら殺されるかもしれないというただならぬ恐怖が巡ってくる

「だから、なんで弦は私がたらこさんと付き合うことを嫌がるの？怒っているよりかはその方が正しい気がする」

「っ、……んなことねえじゃ、じゃあお前、たらこの本名知ってるのか？」

「えと……」

盲点を突かれたと思った

それこそ、私は名前を聞こうともしていなかったかもしれない

「それ以上東雲さんをいじめないであげてください弦さん」

「くららいじめてるわけじゃない」

「もう弦さんはいつまでも人に頼らないと生きてけないんですね全部言いますよ私が、弦さんの代わりに」

息を呑む

花摘さんの呆れたような凛としたような声が脳に谺する

「くらら、」

「やめてください弦さん、これ以上そのままでいたら誤解を生みかねませんだから最善の処置だと思ってください」