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花摘さんと話しながら仕事をこなしているとあっという間に、昼休みになっていた
がらんとなった社内を見渡しながらスマホを開く
するとロック画面に不在着信が1件溜まっていることに気付く しかもげんぴょんからだ
「あっもしもしー？」
「あーごめんごめん 仕事だったよね 忙しかったら切って良いよ」
「うんん 大丈夫 今、お昼休みに入ったところだから」
「その、久しぶりにくららからLINEがきてさ びっくりしちゃってさ」
「そうなんだ それで、なんて？」
「ごめんなさいって」
「え……？」
意味深すぎて１度、呼吸を忘れる
「ああ ごめん 言ってなかったな ……仲、悪かったんだよ くららとは」
ずっとずっと昔のことを思い出すようにげんぴょんはそう言う
花摘さんからのLINEで、げんぴょんと仲が悪いようにはみえなかったけどな……
「俺は、うららのことを庇っていたからか……、うららが亡くなったときあいつがお前のせいだって言い出して」
「それ以来、1度も口を聞いてもらえることはなかったし、まず姿も見なくなっちゃったんだよな……」
「そう……だったんだ」
あんな完璧な花摘さんにも、と言ったら皮肉に聞こえるだろうか
「くららは残念なやつだったとは思うよ 姉にさえ頼っていなければ1人でも輝けたはずなのに……
て、俺が言えることじゃあなけどね」
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作者名：長月皐月 | 作成日時：2022年1月7日 9時
