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「おはようございます 東雲さん！この前はお手伝いありがとうございました！」
「いえいえ 困った時はお互い様だから、大丈夫だよ あの……聞きたいことがあって、良いかな？」
「？はい 大丈夫ですよ」
「……、花摘さんってお姉さんとかいる？」
「はい、います 花摘うららって言う名前のお姉ちゃんがいます 双子なんですよ」
動揺もせずに、ニコニコとそう言う花摘さんを恐怖にも感じるのは私だけだろうか
もしかしたら、亡くなったという現実を受け入れているのかもしれないが、それはあまりにも淡白で
まるで、昨日会ったとでも言いたげにそう言っている
「お姉ちゃんは、私の憧れで大好きな人だったんです でも……」
「5年前に、亡くなりました」
緊迫感で唾を飲み込む
いつもの、明るい花摘さんではなく、今は下を向き過去を謳うように語っている
「ごめん 辛かったら良いんだよ」
「大丈夫です お姉ちゃんのことは大好きだったのですが、大嫌いだったんです」
「いつもいつも、お姉ちゃんだけが注目されて、私はなんでうららの妹としか見られてなかったのか、私1人として人間として見て欲しかったのに……」
花摘さんからただならぬ嫉妬、憎み、羨望を感じる
「ごめんなさい 少し感情的になってしまって 部長に、花摘は遅れると言ってもらっても良いでしょうか」
「分かった 気持ちの整理がしてからで良いから待ってるよ」
「はい……！」
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作者名：長月皐月 | 作成日時：2022年1月7日 9時
