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とてつもない吐き気に目を覚ます
「おえぇ え、どこ……？ここ」
吐き気も抑えるほどの驚きが込み上げてきて呆然とする
見覚えのない部屋に匂いだことがある匂い
「あっ、起きた？」
「弦……？」
思わずあだ名ではなく本名で呼ぶ
混乱と疑問が頭の中でぐるぐると回っていく
「そう、弦だよ ……でさ、昨日のこと覚えてる？」
嫌な記憶がさあっと流れてくる
「ほんとうにっっ、誠に、申し訳ございませんでしたっっ」
今できるのはこれしかない
ベットの上で勢いよく土下座する
「いいよ 別に というか、Aって見るからに酒に弱そうなのになんでそんな飲むの？」
「あ、あぁー あの上司が、勧めてくるから断れなくて、」
安心したのかまた喉に何かが湧き上がってくる
「トイレ……、どこ」
あーあーと言われながらも隣にあった袋をもらい
逆流してくるものを堰き止める
「本当にごめん でも、もうだいぶ楽になったから」
「大丈夫 正味、俺も何度かやらかしたから あっ、そっちに洗面台あるから口濯いできな」
フラフラする体を手すりで支えながらも、洗面所に辿り着く
口を濯いできてまたリビングに戻るとげんぴょんが処理を済ましてくれていた
「ごめん 処理まで」
「大丈夫 これから、ちゃんと限度を保って飲んでくれたらいいから」
「は、はいぃ 分かりました」
ふと疑問になったことを口にしてみる
「げんぴょん、今日はどこで寝てたの？ここのベット私が借りちゃってたし」
「ああそれなら、ちょっとここのベットの片隅を借りて寝さしてもらってた」
「はああああっ！？」
顔がみるみるうちに赤くなってくる
確かに、昔から幼馴染というポジションで何かと距離は近かったけども……
軽く、10年は会ってないしまず異性だし言うことしかない
「大声出さないの また気持ち悪くなるでしょ 今日は、俺も家でゆっくりできるし1日休みな」
「は、はあ」
大人しく布団をかけてまた白い天井を見ながら枕に埋もれる
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作者名：長月皐月 | 作成日時：2022年1月7日 9時
