貴方の3分を下さい。【鬼滅の刃×短編集】

★リストバンド【霞】 ページ6

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#時透無一郎 #現パロ
#夢主ちゃんは男バスマネ

※登場人物はみーんな16歳設定で！
※実カナ風味の描写があります。ご自衛を。
※ほぼ甘くない







『次！3on3はじめま〜す！』




半分に仕切った体育館の南側。
うちのバスケ部は、今年で顧問が変わったことをきっかけに格段に強くなった。


キュキュッ。走る音。
ポスッ。シュートが入る音。

みんなカッコいいのには違いないけれど、どうしても１人に目がいってしまう。




『お疲れさま』


「ありがと、A」




連続でシュートを決めてた、無一郎。
長くてキレイな髪を1つにまとめ、首に流れる汗をタオルで拭ってた。




「あっつ…」


『もうすぐ交代だよ。頑張れ頑張れ！！』


「ふふっ、今日も今日とて元気だね」


『マネが暗かったらみんな死んじゃうよ』




私はプレイヤーをお手伝いするんだから、陰気な顔なんてしてたらダメでしょ。
いつでも１番ニコニコしてなきゃ。




「…ありがと」




空になったドリンクボトルを受けとると、無一郎はすぐにコートへ戻っていった。




「…素直じゃないね」


『あ、カナタ』


「好きだからテンション上がってるくせに」




無一郎と入れ替わりで休憩に入ったカナタにニヤつかれてしまった。んだよこいつ、なんでこんなに敏感なんだ。




『うるさいな、ドリンク抜きだよ』


「こんな練習で水分なかったら倒れるよ」




ちっとは無一郎を見習えや！！
見てよあんなに優しいのに。片やお前は？




「あ、コーチが呼んでたけど」


『早く言え！』




悠々とドリンク飲みながら言うことじゃない！

うちの顧問は怒ると怖いんだよ。
必死で走って体育館入口へ向かった。
バスケ部の横で練習してたバドミントン部に笑われながら全力で走った。疲れるわ。




「おォ、A」


『お疲れ様です、不死川先生』




まぁそんな愚痴、口が裂けても言えないよ。
言った瞬間私の命はきっとない。

なぶり殺される。間違いない。




「カナエ先生から全部活に差し入れだとよォ」


『へぇだからいつもより柔らかいんすね』


「あァ……？」


『何もないです』




これ以上ここにいるのはマズい。
まぁ何が元凶って私だけれどもね。




『何ですか？中身』


「さあなァ」


『知らんのかい』




そして思ったより軽いね、この段ボール箱。
まぁそんなデカくもないけどさ。





「じゃあ配っといてくれなァ」


『りょーかいです、先生来ないんすか？』

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