貴方の3分を下さい。【鬼滅の刃×短編集】

★生理痛【霞】 ページ48

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現在進行形だから自己供給。
ただただ癒してほしいだけ(私が)。

Today is Muichiro's day!
(滑り込みセーフだけど)

8月8日も近づいてきてますね。


#時透無一郎 #現パロ
#オチは特にない #甘〜いはず


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「…痛い、よね」


『ほんと腰が砕けそう…』




現在同棲中の彼氏、無一郎くん。

非の打ち所のない、
いわゆるハイスペック男子だ。


そして今の私は絶賛2日目(・・・)。

先刻まで2人でTVを見てたけど、
気を使ってソファーを譲ってくれた。


赤いソファーに横になる私に、
彼ががタオルケットをかけてくれる。

それだけでいくらか痛みも和らぎそう。




『お薬飲んだし、大丈夫……。
もう起きるから無一郎くんも座ろ』


「やだ」




即答。




「A、ベッド行こっか」


『…え』


「いや、さすがに何もしないよ」




揺れないようにそっと持ち上げられ、
腰にはタオルケットを巻いたまま。

ぎゅっと彼の首元に腕を回せば、
優しくおでこを擦り寄せられた。




「……可愛い」


『無一郎くんだって可愛いもん』




男の子のわりに長いサラサラの髪も、
クリッとした大きな瞳も。

中性的ってズルいなぁ。
可愛いもカッコいいもあるんだもん。




「…それは言わない約束でしょ」


『だって事実』




無一郎くんは
可愛いって言うとへそを曲げる。

そのスネる顔すら可愛くって、
私はいつもイジっちゃうんだけど。




「…今日は大人しくしてたかったのに」


『…無一郎くん？』




真っ白いシーツの上に寝かされる。
でも彼の左手は私の頭に添えたまま。

鼻先がくっつくくらいに近づかれ、
無一郎くんの端正な顔が目の前に。


なんで？
生理中に手は出してこなかったのに。


腰は相変わらず鈍痛が酷い。

彼が動く反動のベッドの揺れまでも辛いのに、それでも嫌にはなれなかった。




「…Aが悪い」


『私？』




プゥッと頬を膨らませるのも可愛いな。

なんて思っていたら、
唇に小さな電流が走った。




「…ふふ、隙あり」


『ばっ……かぁ』




体が熱くなってきて、
腰の痛みすらも良くなってきそう。

好きな人とのキスでふわふわして、
重かった体への重力も弱まりそう。


何よりすっごく嬉しいの。

女の子から大人気の彼だけど、
こんな姿を見られるのは私だけの特権。




「今日は早く寝なね」


『…うん』




ふわふわの掛け布団にくるまると、
部屋の明かりが落とされた。




「…おやすみ、A」

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