貴方の3分を下さい。【鬼滅の刃×短編集】

☆ 猫ねこネコ【岩】 ページ39

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三毛猫のオスとメス。

希少なのはどちら？


☆吹雪様、リクです。
　ありがとうございます。

☆もうほんとにむずい。
　初書きで下手くそで迷走中。

☆ジャンル：ほんわか系
　恋愛の匂いは少しもありません。


――――――――――

――――




「南無……」


『ひっ！』




恋柱様と甘味処でお喋りをした帰り。

思わず足を止めて肩を震わせる。

聞こえたのは道のはずれ。

まさか……幽霊？




『なわけないよね……』




息をついて歩き出したその時。

――ニャオン

足元で、黒猫が鳴いていた。




『……うわー！ かっわいい！！』




思わず抱き上げてすりすり。

ニャオ、と猫が目を細めた。


私は大の猫好きだ。

今日も恋柱様と猫談議で盛り上がった。

好きな猫の種類は黒猫。

本当は甘えん坊なところが可愛い！


黒猫さんは腕から飛び降りた。

そしてトコトコと道のはずれを歩く。

思わずついていってみると。




「南無……かわいい」


『ヒャアアアアアア！！！』




南無阿弥陀仏の羽織！

誰もが羨む巨体！！

岩柱様じゃないですかァァァ！！！




「おまえは……」


『あの、違うんです。黒猫さんを

　追いかけていただけなんです！』




必死に否定！

いや、風柱様と比べたら断然マシだよ？

でもその巨体で見下げられると……！

迫力がケタ違いだって……！

風柱様よりマシだけど。マシだけど！




『それではさような、』


「猫が好きなら見ていくといい」


『アッハイ』




さっさと帰ろうとしたけれど、

鬼殺隊最強に言われると断れない。

恐縮しながら岩柱様の隣に並ぶ。




『あっ……かわいい！』




さっきは気付かなかったけれど、

猫さんの大群！ 大群！ 大群！




『もしかして岩柱様』


「嗚呼。猫は可愛い」




まさかの猫好き――――！

こんな強面顔が猫好きとは。




『三毛猫さんだ、かわい〜』


「三毛猫のオスとメス。

　どちらが希少か知っているか？」




そんなの猫好きにとっては常識！




『オスですよね、知ってます！

　猫の色の遺伝子が関係しているとか』


「そうだ。よく知っているな」


『ふふ、実家に猫が三匹いるんですよ』




――その後も猫談議で盛り上がった。

しかも、




「暇な時はここに来るといい」




とまで言われるほど仲良くなった。




『今度恋柱様を連れて行こう！』




不確かな約束。

それでも私は胸を高鳴らせた。




・
やっば、終わりかた雑ゥ！！

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