☆ NOT A HERO【霞】 ページ35
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僕はヒーローじゃない。
僕にとっては、君がヒーローだった。
☆前々作たぶん、絶対。前作MY HERO。
3部作まで続いてしまったことに土下座。
☆無一郎side。半分の確率で無一郎を書いてしまう。
直そうとは思っていません((
☆!単行本19巻以降のネタバレあり!
☆ジャンル:少なくとも甘くない
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『うわっ、昆布頭、短足、チビ!』
わかる?
君との初めての会話がそれだよ?
焼き鳥にしてやろうかと思ったよ。
堪えた僕、本当に偉いと思う。
僕が柱であると知っても、
『柱にもこんなチビいるんだ』
って言うから、一発殴っておいた。
初対面から最悪最低。
なのに、こんな関係になったのはなぜだろう。
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「A、戻っておいで」
「母さんも、父さんも、謝りたいのよ」
蝶屋敷に怪我を治しに訪れた時、
そんな猫撫で声がしたんだ。
誰だろう、とふと庭に目をやると。
『……いやー、わたしは、』
「今は喧嘩なんてしていないわよ」
「そうだぞ」
Aの戸惑うような声が聞こえた。
家族と話をしているみたいだった。
『鬼殺隊っていう仕事やってるし……』
「あんな危ない仕事、やめればいい」
「そうよ。Aは女の子だもの」
『わたし、でもやりたくて、』
「Aはそんな才能はない」
「傷があったらお嫁にしてもらえないわ」
は?
何言ってるのあの人たち。
体が急速に冷えていった。
この人たち、Aを知らないんだ。
口は悪いけど、Aは努力してる。
でないと、下弦の伍なんて倒せない。
殴った時も、受け身を取られた。
新人隊士が、柱の攻撃から受け身を取る。
どれだけ努力したのか、計り知れない。
「……ねぇ、何言ってるの」
だから僕は、間に入った。
『時透、』
「Aの事何も知りませんよね?
才能がないなら努力すればいい。
Aはいつも努力しています」
「いきなり間に入ってきて――」
「大体あなたなんなの!?」
ヒステリックにそう叫んだ。
大人げない。
「お嫁になれないなら、僕が嫁にします。
Aのこともっと知って来てください」
そう言って、Aの手を掴んで逃げた。
『ちょ、時透!』
「……何」
そう言われて、立ち止まる。
「なんで顔赤いの」
『雰囲気がぶっ壊れたぞ時透』
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Nami - 冨岡さんとの甘々な話お願いします。少々ピンクとか…/// (2022年11月28日 16時) (レス) id: 7f8b02d024 (このIDを非表示/違反報告)
さつむいこん(プロフ) - お酒さん» コメありがとうございます!!音柱様ぜひ書かせて頂きたいです!(ただし全年齢作品&作者自身未成年の為、あまり色濃くできないのでご了承を…)テスト前なので気長〜にお待ちいただけるとありがたいです(>.<) (2021年6月17日 19時) (レス) id: dc07c220d6 (このIDを非表示/違反報告)
お酒 - 宇髄さんが見たいです(^^)少しエ○く…とかってできますかね? (2021年6月17日 18時) (レス) id: 48240712ac (このIDを非表示/違反報告)
楪日織(プロフ) - 吹雪さん» わっ……かりました。初書きになるので、遅いですし温かい目で見守ってください。 (2021年5月17日 20時) (レス) id: fd467e3021 (このIDを非表示/違反報告)
楪日織(プロフ) - むこぴさん» ありがとうございます! たぶん、絶対の時は三部作にする予定はなかったから伏線もほぼほぼないんですけど……笑 泣いていただけたなら嬉しいです。 (2021年5月17日 20時) (レス) id: fd467e3021 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:さつむいこん x他1人 | 作成日時:2021年3月11日 18時