貴方の3分を下さい。【鬼滅の刃×短編集】

★ 眠れない夜【霞】 ページ3

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#現パロ #無一郎と同居中 #甘め







『眠れないぃ……』




現在AM2:00。

なぜか今夜は目が冴えて全く寝つけない。
今日は余ってた有給を使って昼まで寝てたし、それが原因なのは分かってる。


どうしよっかな、寝るの諦めるかな。
でも明日はいつも通り仕事だしなぁ……。
さすがにオールはキツいよね。




『何かあったかな〜』




いそいそと冷蔵庫を覗いて飲み物を探した。
好きなオレンジジュースが入ってたから、早速コップを出してきてなみなみと注ぐ。

私が寝るまではなかったから無一郎が買ってきてくれたのかな。




『ほんと、気が利くわ』




デートの時も、いつもスマートでカッコいい。
同居してからそのカッコよさが際立ってきた。

家事はできないけど、それ以外が完璧すぎる。




『よし、寝るのは諦めよう』




無音でゲームでもしよっかな。
無一郎が実家から持ってきたSwitchあるし。







「あれ？A」


『あ、無一郎』




テレビの電源を入れようとしたら、隣の部屋から無一郎が起きてきた。




「眠れないの？」


『うん。無一郎も？』


「うん、目が冴えちゃってさ」




とか言ってる癖に欠伸はしてる。眠いんじゃん。
しかも無一郎バリバリ営業だし。私とは違うし。




「…何見てるの？」


『えっ』


「ボーッと僕の方見てたけど」




無意識。だってカッコいいんだもんね。

だぼっとしたグレーのスウェットも、無一郎が着ちゃえばお酒落なルームウェアになる。
ちょっと髪の毛がうねってるのも可愛いし。




『イケメンはOFFモードもイケメンだなって』


「何それ」




AはOFFモードどころか変顔も可愛い、なんて言ってきた。くそぅ、私がたった１度だけやったあの顔覚えてるのかよ忘れてほしい。




『あ、無一郎。ジュースありがと』


「あぁ、うん」


『無一郎も飲む〜？』


「A、ダイエット中じゃなかった？」


『今日はお休み！』




私のダイエットはいつも【明日から】だから。
【明日から】って言って早３ヶ月。ちっとも痩せない。綺麗に現状維持のまんま。




「Aなら太っても可愛いと思うけどね」


『無一郎は太ったらやだな……』


「そこはお世辞でも良いって言いなよ」


『だってスタイル良いとこが自慢だもん』


「彼氏の自慢そこだけ？」


『ううん、全部！』




無一郎がリビングに腰を下ろす。

リモコンでテレビをつけてくれ、あまり面白くなさそうなトーク番組が小さく流れてきた。

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