貴方の3分を下さい。【鬼滅の刃×短編集】

☆ からまってほどけない【日】 ページ18

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　からまりすぎた。もうほどくことのできない、わたしたち。


☆現パロ。俗に言う四角関係。あるある展開。いつか中編小説で出そうかな。


☆今回のジャンル：ビターチョコレート。とか言いながら苦くないです((




　――――――――――――――――――――――――




『やっぱさ、炭治郎先輩ってかっこいいよねー。生粋の王子様ってカンジ』


「そ」


『いや、冷た。時透ってわたしにだけ冷たくない？？ なんで？？』




　時透の小さな返事にそう言うと、「・・・・・・善逸先輩の妹だから」と言った。

　理由になっていない。


　えー、わたしはキメツ学園剣道部に所属するＪＣ。めっちゃ美人です(大嘘)。

　今は同じクラスの時透と、炭治郎先輩とお兄ちゃんの試合を見ている。

　・・・・・・あ。




「面！！！！」


「いや、炭治郎強すぎ！！ 手加減して！！ そんなんだから俺がモテないの！！」




「・・・・・・やっぱ、炭治郎先輩強いね」


『お兄ちゃんが弱いだけだよ』


「随分お兄さんに辛辣だね。正論だけど」


『ぶはっ。認めるんだ』




　・・・・・・炭治郎先輩、かっこいいなぁ。

　試合中の真剣な赤い瞳とか、風で揺れる赤みがかった髪とか。

　でも、顔立ちだけじゃない。




「善逸は、もうちょっとここの動きをこうした方がいいんじゃないか？」


「えー。・・・・・・こう？」


「そう！ 随分良くなったぞ！」




　こうやって優しいところや、明るいところにも惹かれてる。

　・・・・・・炭治郎先輩が、好き。




『先輩、彼女さんとかいるのかなー』


「・・・・・・さあ。いっそのこと、告白すれば？」


『時透のバカ。うちの部活のオキテ(・・・)忘れたの？』


「忘れてないよ。部内恋愛禁止(・・・・・・)でしょ」



　そう。うちの部活のオキテは―――――――部内恋愛禁止。

　理由は、別れた後顔を合わせるのがつらくて、部活をやめられたら困るから、だって。

　剣道部は元々人数が少ないから、これ以上部員が減ると、確かに困る。




『オキテとかマジでなくなれば、』








「栗花落先輩、今日炭治郎先輩に告白するんだって」




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