誰かさんの下位(サブクラス) (ページ10)

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黙ったままの私へ
何かあったのか、と心配そうに
電話越しで聞いてくるみーくんに
大丈夫だよ、と伝え話を再開する。

園『その怠惰(たいだ)の主人(イヴ)どんな奴か見る為近々会おうと思っている』

A「！」

園『もし、そいつが何もできないただの木偶の坊ならば……』

『怠惰を僕のものにする為、
奪おうと思っている』

A「…みーくん。あんまり無理しないでね」

いつもみーくんは皆を守ろうとして頑張っている。
私はそんなみーくんが心配なんだ…。

園『？僕は大丈夫だが？』

A「それは良かった！」

今私がみーくんに言えることはこれだけ。
それ以上の言葉は彼に余計な負担をかけてしまうから言ってはいけないからね。

A「ところでみーくん！有栖院家の皆は
元気にしてる？」

急に話を変えた私にみーくんは少し驚いた様子で答えてくれた。

園『う、うむ元気だぞ。
皆、姉さんに会いたがっていると思うぞ』

A「じゃあ、今度有栖院家に行くね～」

園『！本当か!?((ﾊｯ
あ…いやその……。べっ、別に
僕が嬉しいとかそういうのじゃないぞ!!』

『姉さんが来ればリリイの下位(サブクラス)達が喜ぶかr((バッ』

リイ『全く、御園は素直じゃありませんね～。
御園はとっても喜んでますよ。綾』

リイ『今日電話するときだって、御園
ずっとそわそわしていたんですよー。
まだ電話しないのか、って
何回も聞いてきたりしてm ((園
「リリイｯ ╬!!」』

A「………っ//!」

リリイさんからのまさかのカミングアウトに
私は口元を押さえて思わずソファに倒れた

可愛いっ!!

私の義弟(おとうと)が可愛すぎるよ!!!

私はしばらくの間、
みーくんの可愛さに悶(もだ)えていた。

一方、電話の向こうでは……

園『何でそんなこと言うんだリリイ！』

リイ『御園がいつまでも素直にならないからひと肌脱ぎました♡』

園『脱ぐな!!』

……リリイさんと御園が言い争っていた

……………………
1000hit超えとお気に入りありがとうございます！！(2017)

2019.7.14
2019.8.3→修正