誰かさんの下位(サブクラス) (ページ5)

今日:5 hit、昨日:3 hit、合計:15,487 hit

3 ページ5

＊調理室前

A「お菓子は無事だから、安心して？」

？「あ、ありがとうございます！」

A「いえいえ、こちらこそごめんね～。
お菓子が無駄にならなくて良かった！」

私は、さっき出てきた男子の方をを振り返った。

A「え…！」

？「？どうかしたんですか？」

その男子は＿＿＿、

A「う、ん、何でもないよ。はい、コレ」

私は無理矢理思考を中断させ、お菓子の入った籠をその子に渡した。

？「良かった～！クラスの皆にって作ったんで」

A「君が!?すごいね～」

？「俺、こういうのが得意なんで」

照れながら笑う男子が作ったというクッキーは匂いもそうだが焼き加減も良く、とても美味しそうだった。

何気なく男子が調理室の時計を見ると
ハッとした顔で慌てだした。
私も同じ様に時計をみると、６限の授業終了まで後１０分だった。

？「そうだ！早くクラスに戻らないと！！」

A「そうだね～」

？「すみませんが俺はこれで失礼します！！」

そう言うが早いか、男子は私を置いて
風のように軽やかに走りさっていった。

A「す、素早いな～あの子！」

せっかくのクッキーが台無しになりません様にと思いながら、私も自分の教室へと戻った。

その後、なぜか無性にクッキーが食べたくなり、私は帰りに寄り道をしてクッキーを買いました。買ったのは紅茶のクッキーでとても美味しかった！！

でも、あの男子の作ったクッキー…
食べてみたかったな～

…………
2019.2.2→名前変換有と少し修正