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*学校
先生(先)「だから、この問題は―」
A(駄目だぁ〜先生の声が子守歌に聞こえる〜)
昨夜は長電話をしていたせいで結局眠るのが遅くなってしまったAは授業に集中しようと頑張っていた。が、昨日の寝不足がたたり、睡魔がそれを妨害する。
てか、吸血鬼って朝は寝てるんだよ!?
なのに起きてるなんて、エラーい!
眠くて支離滅裂なことをAは思いつつ、やたら文字が多い黒板を側から見たら睨んでるとしか言いようのない形相で必死に板書していく。
先「じゃあ、この問題を…綾辻」
偶然にも先生とバッチリ目があってしまい
回答をしなければいけなくなったA。
幸いにも簡単な問題だったため
すぐに答えられた。
A「―――だと思います」
先「正解だ」
先生はそう言ってまた黒板を向き、文字を書きながら説明を再開するのを見届けた後、Aはその上の時計を確認した。
·····早く終わって〜!
〜〜〜〜〜〜
*商店街(放課後)
A「えっと…これでもう買う物はないよね?」
や〜っと授業から解放され、
下校している途中、家の冷蔵庫に
食材がほとんど無いのを思い出した。
ので、1度家に帰ってからスーパーに寄り
現在は買い物を済ませ外に出たところだった。
今日はタイミングよく冷凍食品とアイスの特売日だったから
買いだめしてしまい荷物がかさばってしまった。
A「一旦帰って、バイクで来れば良かった〜」
両手に華、ならぬ荷物を見下ろし苦笑をしていると、足下の地面に点々と黒い斑点が浮かんできた。そしてわずかに湿った匂いがした。
A「あ、…雨?」
見上げるとスーパーに入る前と同じ快晴の空から何故かお天気雨が降ってきた。
今日の天気予報、晴れだったのにな〜?
突然の雨にぼんやりと空を見上げていたが、
あることに気づいた。
家出るとき、洗濯物干して…なかった、け?
その後、
重たい荷物を走ってめちゃくちゃ
走りました、まる
今は夏
都会だけど何処からともなく蝉の鳴き声が
五月蝿いほどに聞こえ、
それが余計にうだるような暑さを感じさせる。
…なのに……それなのに
一瞬だけ、Aは背筋が少し冷えた気がした。
〜〜〜〜〜
【自宅】
?「久しぶり、 A」
?2「………」
走ったせいで汗だくになりながらもAなんとか家に
A「−−−さん、−−−さん?」
いつの間にか、お天気雨は止んでいた。
………
2020.1.4
2023.12.22→修正
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カドハ(プロフ) - ノワール@怠惰組さん» ありがとうございます!! (2016年12月16日 6時) (レス) id: 1e9562da98 (このIDを非表示/違反報告)
ノワール@怠惰組 - 更新頑張って下さい!!応援してます! (2016年12月16日 3時) (レス) id: 32d25253d2 (このIDを非表示/違反報告)
カドハ(プロフ) - はる@修行中さん» オリフラ外しました。すみません!教えてくださりありがとございました。 (2016年11月7日 18時) (レス) id: 1e9562da98 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:カドハ | 作成日時:2016年7月2日 19時