綺麗な華には棘がある[めめこじ]3

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帰り道を楽しんだとはいってもいつものように

とは勿論いかず、どっちもぎこちない。

それでも今隣にめめがいるってだけで俺は幸せ

今まで神様なんておらん。

おったら俺にこんな辛い思いばっかりさせる神

様なんて嫌いやった。やけど

めめに出会わせてくれて

素敵な居場所をくれて

俺の事を本当に大切にしてくれる人に囲まれて

今を生きる事の素晴らしさを教えてくれて

めちゃめちゃえぇ神様やんって思ってる。

横目でめめのことを見るとそれに気づいためめ

が小首を傾げて、何？って言われて

「めめに出会わせてくれた神様に感謝してたん

やで」

そう言うと

目黒「じゃあ俺も康二に出会わせてくれた神様

に感謝しなきゃだな。

いや、でも康二を生んでくれたお父さんとお母

さんにも感謝しなきゃだし、お父さんとお母さ

んを生んでくれたお父さんとお母さんにも感謝

しなきゃで…

結局誰に感謝すればいいんだ？」

と本気で聞いてくるもんやから思わず吹き出し

て笑ってしまった。

目黒「何で笑うんだよ！俺は本気で聞いてんの

に！」

「つい笑ってしもた。ごめんやで、

めめが一番感謝したいって思う人にすればええ

んとちゃう？」

一番感謝したい人か…とブツブツ言いながら考

えてるめめを見ているとこの上ないほど愛おし

くて、あぁもう少しでこの人の隣に居られなく

なるとかやったんやな、ホンマに危なかったな

と考えていると

目黒「わかった！」

大声で言うもんやから耳がキーンとなる

「声もうちょい考えて

で、誰にしたん？」

そう聞くと俺の両手をめめの手で包み込んで俺

の目を真っ直ぐに見つめて

目黒「康二、俺に出会ってくれてありがと

う。」

この世全てを魅了してしまうような笑顔言うも

んやから自分でも分かるくらい顔が熱くなって

るのが分かった。それを見られるのが恥ずかし

くてめめに抱きついた。そして

「めめこそ、俺に出会ってくれてありがとう」

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