綺麗な華には棘がある[めめこじ]2 (ページ5)

今日:9 hit、昨日:2 hit、合計:67,316 hit

☆ ページ5

？？「館さんの料理美味しいでしょ！館さんの

料理より美味しい料理なんて中々ないよ！！

俺は深澤辰也、ここのオーナーやってる。ふっ

かって呼んで！」

館さんの代わりに来た人、すっごい笑顔だな、

オーナーってことはここの家主さんってことや

んな

「はい、ホンマに美味しいです。

俺は向井康二っていいます。部屋貸してもらっ

てありがとうございます。ふっかさん。」

深澤「ふっかでいいのに笑まぁいいや、館さん

に俺たちは綺麗だけど自分自身は汚れてるから

って言ったんでしょ？どういう意味？」

「それは…」

きっと話すべきなんやろうけど

「…ごめんなさい、言いたくないです。めめが

皆さんにとって大切な仲間で俺なんかがそばに

いてええ人じゃないのは重々承知なんやけどそ

ばにいたい…

そばにいたいからゲイもバレたくないし過去の

ことも言いたくない。ワガママですよね、」

我ながらなんて身勝手なこと言うてるんやろ、

情けない声で…

深澤「康二ってさ、めめのとこで家政婦する以

外で仕事するの？」

「？はい、流石に再就職は厳しそうなんでアル

バイトにしようって思うてますけど…」

深澤「じゃあさ、康二も俺の店で働かない？め

めが料理すごく美味しかったって言ってたさ！

今料理担当が館さんしかいないからもう一人く

らい雇おうかって悩んでたんだよね」

「いや、でも俺…」

急に何を言いだすかと思えば何を考えてるんや

この人は！？

深澤「過去は過去、今は今でしょ！昔何があっ

たかは分からない。でも今はめめが好きなんで

しょ？それでいいじゃん。働いていくうちに俺

たちに話したくなったら話せばいい、話したく

なかったらずっと話さなくてもいいよ。

館さんこのままだと過労死しちゃう！困ってる

人助けると思ってお願い！！」

そんなこと言われたら頼ってしまう。

「俺なんかで良ければ…」

深澤「本当！ありがとう、じゃあ店終わったら

みんなに言うから終わるまでまた寝てて！まだ

顔色悪いよ。俺は店に戻るから」

「分かりました。お言葉に甘えて、」

横になるとふっかさんが戻っていく気配がした

なんだかさっきよりよく寝れそうな気がする。