堀越琴音とカルーア ページ3
: あらジン、そのかわいい子は貴方が攫ってきたの?
ジン: ああ。何やらこの界隈で名の知れた運び屋らしくてな。
堀: 堀越琴音。どうぞよろしく。
第一印象は私たちの世界には相応しくない気品の良さの持ち主。それと、真っ直ぐな視線に目を留められた。
べ: ええ、よろしく。
差し出された手を握り返しお互いに挨拶をした。
言われた仕事は難なくこなしあっという間にカルーアと言うコードネームを手に入れた彼女。
おかげで他のメンバーも任務を滞りなく遂行できていたのは事実。
べ: 貴女の仕事が早いおかげでこちらも助かるわ。
カ:それはどうも。私もお役に立てて嬉しいわ。
べ: ジンからも気に入られてるんじゃなくて?
カ: さあ、私は彼のことちょっと苦手だけど。
自分に正直でなんでもサラッと言ってしまう彼女。
それでも頑なに漏らさなかったのはNOCであるという事実だけ。
カ: まあ、こういう仕事好きだし気に入ってくれてるならもっと仕事回して欲しいわね。
なんて口元で弧を描きながら言うんだから流石の私でさえ疑いもしなかったわ。
女優の目から見てもあの演技は素晴らしいものね。
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作者名:リツカ | 作成日時:2017年4月23日 20時