過去1のやらかし 2 ページ2
現在
ピンポーン
一瞬のような騒動で忘れていた来客がこのタイミングで訪れた。
新: 赤井さーん本とりにきましたよ。って何ですかそのテーブル!?
赤: ああさっきあいつが汚して出て行った。
新: あいつって、Aさんですか?
電話の時とは明らかに機嫌が悪くなっている様子に喧嘩以外の単語が浮かばない。
新: このコート…こりゃあAさん怒りますよ。結構良いブランド物ですし。
新一はコートを手に取り苦笑いしかできない。
赤: だがこのテーブルはなかなか酷い。
開けたばかりのタバコはダメになりテーブルは灰が浮いた水で汚れている。
新: 俺も電話したタイミングが悪かったみたいですし、一緒に帰り待ちますよ。ほら、早く片付けましょう。
FBIきってのキレ者と言われている彼がオフでこんな姿なのはなかなか想像できないだろう。
掃除を終えた後は新一の母御用達のクリーニング屋にコートを出しひと段落ついた。
赤: 風呂も掃除しとくべきか?夕食の支度をしとくべきか?
新: あれくらいの汚れすぐ落ちますからそこまで思い詰めなくて良いですよ。お茶くらいなら淹れてもいいかもしれないけど。
そんなことを話していると玄関の扉が開いた。
A: あれ?お客さん来てるの?
新: お邪魔してますAさん。昨日小説を忘れて行ってしまって取りに来たんですよ。
A: え、そうだったの?入れ違いだったみたいね。
新一と話すAは赤井を完全にスルーし綺麗になったテーブルに目もくれない。
新: それから、あのコートなんですけど、赤井さんが俺の本探してる時にやっちゃったみたいなんでそんなに責めないであげてください。
クリーニングも母さん御用達のとこで出したんでと付け加え頭まで下げてくれてる。
A: なるほどね。で、そこの男は何か言うことあるの?
赤: ……悪かった。
すっごく短い謝りの言葉だったけどもう色々良くなって許してしまった。
A: そうそう、さっき米花デパートでスモークチーズ買ったから今夜どう?
赤: ほぉ、、なかなかいいやつだな。
これが赤井秀一の過去1のやらかし。
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作者名:リツカ | 作成日時:2017年4月23日 20時