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51話 ページ2




「お前らあれだろ?中学の頃三年連続全国一位だったんだろ?だからお前ら六人でチーム組んであいつらの試合の合間に入れていって余ったチームはミーティングしたり軽い練習したりして休ませられねぇかって話になったんだよ」


なぜそれを知っているのかっていうのが非常に気になるけれども、それはつまり…


「私達にバレーをしろってことですか?」


「ああ」


「ええ…」


やりたくねー。どうせミスるだけじゃん。


「いいじゃんA!やろうよ」


「いやウチ皆みたいにバレー上手くないし…ずっとバレーやってないけ下手くそやしさ。ムリムリ」


「昨日バレーしたやん」


「それで全盛期に戻れるわけないやん」


「いいやん!男子とバレーしたいって話よったやん?」


「それは去年の体育の話ね?相手素人の女子のときの。しかもその男子も素人やん。余裕で全国行けそうな人達とは違うし。というか休憩にウチら入れたいんやったら胡桃達五人と誰か一人男子入れればいいだけやん」


「たしかに古見はずっとバレーしてないだろうからそうした方がいいかと思ったが…女五人に男一人はかわいそうだろ?」


「たしかに…」


って素直に返事しちゃったよ。やっべ、誤魔化しようがない。


「ということでAも納得したので私達でやります!」


???さっちゃんはなに勝手に返事しとん?ウチまだイエスって言ってないんやけど。


「じゃあ君ら六人でよろしくね。ポジションは好きに決めていいよ。この後すぐ試合だから準備しといてね」


「はい、分かりました」


渋々返事はしたものの、不安しかない…
コーチ達の元から離れ胡桃達がサポーターを取りに行くのについて行くと各々が好き勝手に喋りだした。


「男子と試合とか最高やん!」


「いやそれな!女子と男子やと色々試合のやり方違うやろうしマジ楽しみ〜!」


「ウチ不安しかない…」


「大丈夫!A強いんだし」


「いやどこがよ。はあ、まあいいや…ミスったらカバーよろしく!」


「いやそれリベロのセリフな?」


「そこは突っ込まんといて?」


「相変わらずしまらんチームやな。ポジションは中学のときと同じでいいと?」


「いいんじゃね?」


「ウチがリベロなら交代する人どうするん?」


「あ、たしかに。中学のときは他にも人おったもんな」


「でも今はおらんし…Aがずっと出とけば?」


「……………マジ?」


つまり前衛もするってこと?プレッシャーしかない。

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作者名: | 作成日時:2021年12月5日 18時

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