46話 ページ47
．
「質問答えたからブロックとんでねー」
あ、結局そうなるんだ。隣を見てみると、月島くんは木兎先輩と黒尾先輩に捕まって、コート内に連れていかれいた。ああ可哀想にこれでツッキーも私達の仲間入りか。木兎先輩際限ないらしいからな。ご愁傷さま。
「よし、んじゃあ練習始めるぞー」
「あ、俺胡桃のトス打ちたい！！」
「え、ウチの…？そっちにセッターいるんじゃないの？」
「あかーしもいるけど胡桃のトス打てる機会なんて中々ないだろ？」
「そりゃそうだけどさ…」
「別に知り合いなら休日にバレーしたりできるくないか？」
「胡桃は忙しいからあんまり直接会えないんだよ」
「ああ、そういや女バレ一位取ってたんだっけか？高校もバレーの強豪校行ってるとか？」
「あ、はい！ウチら六人でバレーしてました。六人中五人は一緒の学校でバレーやってますよ」
「…六人？今日来てたの五人じゃなかった？」
ツッキー変なとこで勘が鋭いな〜。どうやって誤魔化そう。まだなんとか頑張れば誤魔化せそうだからな…
うーむ、と頭を悩ませていると胡桃が不思議そうに首を傾げてキョトンとした顔で言った。
「？だからA含めて六人でしょ？」
はいオワター。これはもう誤魔化せませんね。そういえば胡桃達に口止めするの忘れてた…最悪だ。
黒尾先輩は仏のような顔でドンマイ、と言ってきたので一発ぶん殴ってやろうかと思った。
「なんでそこで古見さんが出てくるわけ？」
「？高校ではマネージャーやってるみたいだけど中学ではガッツリ選手として活躍してたよ？あ、もしかして知らなかった？」
「…知らないどころか、古見さんバレー経験者って言ってないんだけど」
「え、そうなのA」
ああこれは説明しなくちゃいけないやつだ。まあツッキーなら口硬そうだし口止めすればいっか。
「いや〜、ウチ高校では元々バレーする気なかったんだけど仁花がマネージャー誘われてさ、一緒についてってたらウチも入る流れになってて…じゃあ入るかーみたいな感じになっただけだったから別に言わなくてもいいかなと思って。それにマネージャーが経験者かどうかと特に関係なさそうだし」
「いや言いなよ。先輩達キミが木兎さんのボールオーバーで取っちゃったから凄く不思議そうにしてたじゃん」
「そこはノーコメントで」
ツッキーにじとーっとした目で見られていると胡桃が申し訳なさそうな顔をしていた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 8人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
桜(プロフ) - 紫月さん» コメントしてくれてありがとう。この作品を作ったのは愚痴とかの意味もあるけど、自分みたいな考えの人がいるのかどうか知りたいなって思ったのもあるんだ。だから別に偉そうじゃないし気にしなくていいよ！（あと、ハイキューに手を出してみたかったのもある…） (2021年4月25日 11時) (
レス) id: a3e07da17b (このIDを非表示/違反報告)
紫月(プロフ) - 祝っていいかどうかわからないけど、新作おめでとう。この物語を書いて、愚痴をばらまければ、ストレスをばらまければ、いいと思うよ。偉そうな事言ってごめんね。 (2021年4月25日 7時) (レス) id: 6deecb8d9e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：桜 | 作成日時：2021年4月25日 7時
