Bath War 4(アメ独組+α) ページ4
ケンタッキーは自身の目を覆い痛みに震える。
痛みが収まった頃には案の定、ベス君につかみかかった。
「てめーこらクソダサマスケット!!」
「だから見てんじゃねぇよ!!」
「じゃあ、てめーもこっち見ろやおい!!」
勃発した第2の争い。
ケンタッキーの目を覆うベス君の顔はどの角度から見ても迷走中のマスターをガン見していた。
思わず吹き出して笑いそうになるがあいにく力を抜くことすらできない状況だ。
俺の腹筋マジ頑張れ!!
「オレハミテナイキシダカラ」
「だからこっち見ろってんだろがーよぉ!!」
「ブラウンさすがにキモいよ」
ロボットみたいに話すベス君。
ケンタッキーをベス君の顔を動かそうとするがビクともしないみたいだ。
冷めた目で呟くスフィーに密かに同意する。
「ち、ちげーって!そのなんだ…」
「照れてんじゃねーよこのむっつりスケベ」
「誰がむっつりスケベだ!
お前だってさっき見てただろ!!」
「俺は謝ってるからいーんですぅー
残念でしたー!」
謝ったから言いわけじゃないけどね。
小学生並みの煽りをするケンタッキーにつっこむ。
てか、変な煽りやめてよ。
表のスケベも反応しちゃうじゃん死ぬよマジで?ガタガタ言ってるよ扉。
「そろそろいい…?」
ヒートアップし出す争い。
一触即発の空気を壊したのは我らがマスター様だった。
疲れ切った亡霊のようにかすれた声にその場にいた全員の動きが止まった。
「私が悪いけどさ…わるいんだけどさ…?」
「ま、マスター…?」
ゆらりと重たげに頭をあげたマスターに声をかける。すると、とびっきりに可愛らしい笑顔が帰ってきた。こんな状況でも高鳴る心臓と予想外の行動に少し安堵したが。
「ごめんだけど、でてってね?」
ですよねー…
思いっきりのひきつり笑いにマスターの怒りを悟る。たぶん最後の優しさなんだろうこれは。
少し開かれた扉から表の廊下に無残に倒れ、踏みつけられた「使用中」の立て札が見えた。
…………
終わりです。
なにが描きたかったのかと言えばケンベスとシャススナの喧嘩です。
レジスタンスのお風呂って人が多いから大変そうですよね。千銃士でお風呂覗かれたら騒がしそうだなーって思って描きました。
久しぶりなのでかなり読みずらかったと思われます…ここまでお読み頂きありがとうございます。
星が降ったら。 (ブラウン・ベス)→←Bath War 3 (アメ独組+α)
9人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:豆腐 | 作成日時:2019年4月5日 22時