Bath War 3 (アメ独組+α) ページ3
シャワー室の戸を開けたらマスターと目が合った。なぜ?と考えが浮かぶがそんなことよりも頭を占めるもの。
潤んだ宝石のような瞳、濡れて肌に張り付いた亜麻色の髪。白い肌と、細い腰の下の…
「ベス君?!ちょっとベス君ってば!!」
「ま、ままマスター!!失礼しました!!
自分、マジで覗きとか趣味があるわけじゃなくて不可抗力というかいや、マスターの裸は素敵なんですけでまだ、自分たちには早いっていうか」
「ケンちゃん落ち着いてよ!!」
「ちょ、誰か外の連中止めてよ!!
力ヤバいって、ねぇ!?ベス君いつまでフリー
ズしてんの!?」
ブラウン・ベスが硬直している間、自体は収集がつかなくなっていた。
ケンタッキーと、スプリングフィールドがあげた悲鳴によりレジスタンス内の貴銃士達が駆けつけてきた。まあ、無関心な人もいるので来ない人もいたが。
そこまではよかった。
マスターがいたことに動揺もしたが、駆けつけた人に説明し、冷静に対応したシャルル。
自体を理解して帰った人もいたが帰らない奴らがいた。
「おい、ここを開けろ」
「そもそもなんで先輩達だけ見てるんですか?」
スナイダーとシャスポーだ。
この2人は普段から怪しい動きをしてたが、ここまで来ると怖い。脱衣場の扉をこじ開けんとする様は鬼気迫るものがある。
ここを通したら色々終わる…!直感的に察したシャルルは死に物狂いで攻防戦を繰り広げていた。
「お願いだから帰って!?」
「おい、君は帰りなよ。
マスターは僕がいいって言っているよ」
「何を勘違いしてる。
あいつは俺がいいに決まってるだろ」
「マスターのことをあいつっと呼ぶな!!」
「どう呼ぼうと俺の勝手だろ…?」
ミシッと壁から嫌な音が聞こえた。
やーめーてーよー!!涙目になるのを堪えながらあたりを見渡す。
馬鹿みたいにあがって慌てるケンタッキー、宥めてるけど慌ててるスフィー、使い物にならなくなったベス君。そして死んだ目のマスターはシャワー室にしゃがみこみ頭を抱えていた。
こんな状況じシャワーカーテンも閉めれないのだろう。
誰か扉閉めるなり、タオル上げるなりしなよ…
「見てんじゃねぇ!!アメリカ野郎!!」
「ぎゃっ」
「うわっ」
バチンっと弾ける音が聞こえ見てみると、
ようやく動き出した真っ赤なベス君がケンタッキーの目を塞いでいた。
塞ぐというかぶっ叩いてるというか…
終わりだ…シャルルはしっかり目に涙を浮かべた。
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作者名:豆腐 | 作成日時:2019年4月5日 22時