第四十話 バカな自分 ページ10
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暫く経ってから、落ち着きを取り戻した２人。
私は死のうとしていたことが、何だか恥ずかしくなってきた。
逃げようとしたんだ。
どうでもいいとすべて投げ出して、ここの皆を置いて死のうとした。
私が死んだら、皆はどうするんだろう。
もし、審神者を継ぐ人が性格の悪いサイコパスだったら？
そんな事がもしあったら、私は地獄で嘆いて「生き返らせてください！」なんて必死に懇願するだろう。でも帰ってこれない。
だから、今……帰って来れてよかった。
「加州くん、ありがとう……」
彼が止めてくれなかったらきっと今頃、地獄行きだ。地獄に着く間にきっと後悔してしまう。
加州くんは赤くなってしまった目元を擦り、「約束したから」と呟く。
「主が死に急ごうとしてたら止めるって、約束したから。だから、主は絶対に死なせない」
力強かった。
こんなふうに言ってくれる子を置いて、死のうとした自分がバカみたいだ。
「ごめんね……」と罪滅ぼしにもならない謝罪をして、一番疑問に思っていることを口に出した。
「か、加州くんは…私が死刑囚だって知って…どう思った……？」
俯いたままそう言って、顔を上げられない。
どんな反応をしたのか、知るのが怖くて…拳を固く握りしめた。
けれど…帰ってきた言葉は。
「主は…主だから…」
それだけで。
思わず顔を上げると目尻に涙を残したまま少しだけ笑って、
「俺たち、刀剣男士は全員そう思ってるよ。ただ……話してくれなかったのは、俺たちを信じていないからなんじゃないかって…」
それで、皆…落ち込んでる。と
正直いって拍子抜けだ。
だって、もっと酷い言葉を投げつけられるかと思っていた。
私…本当にバカだ。
勝手に思い上がって勘違いして想像して。
幻滅されるとか、信じてもらえなくなるとか、関係が壊れるとか……全部全部、私の想像に過ぎなかった。
皆にちゃんと言わなきゃ。
このままじゃ、本当に築き上げてきたものは壊れてしまう。
自分の口から、全部。話さなきゃ。
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やま(プロフ) - えーぽん☆さん» わあああああああ＞＜;！！！すみません！！返信遅れてしまってごめんなさい！！ありがとうございます！更新頑張りますので、引き続き応援宜しくお願いします！ (2017年9月10日 3時) (
レス) id: beda6b252c (このIDを非表示/違反報告)
えーぽん☆(プロフ) - とてもおもしろいです！！応援しています！更新がんばってください^ ^ (2017年7月18日 20時) (レス) id: 90d6d315b5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：やま | 作成日時：2017年7月17日 19時
