第四十八話 真相 ページ23
──まず、政府に頼めないとなると…仲介しているこんのすけを頼るしかない。
私は自室に戻り、そっとこんのすけを呼び出した。
すぐに「お呼びでしょうか？」と現れたこんのすけ。
「あの…私、わかったんです。私の家族を殺した犯人を」
「ほ、本当ですか！？」
この驚きようだと、真犯人のことは政府も警察もまだ特定できていないようだ。
まぁ、政府の力を借りるつもりは無いからそんなのどうでもいい。
「これはこんのすけも知っていると思いますが…私の他にも、もう一人死刑囚の中から審神者になった者がいますよね？｣
「はい。確か…」
「────…犯人はそいつです」
もう間違いない。
だって、全てのピースが当てはまるんだもの。
ストーカー、すれ違いざまに言われた「刑務所で会おう」という言葉、「よろしくね」という言葉。
推理…とまでは行かないが、犯人のしたいことがす少し分かってきた。
私のストーカーである真犯人は、私の家族を殺し私を犯人にでっち上げ、自分もほかの罪を犯し刑務所で会うつもりだったのだろう。
けれど、思いのほか私に課せられた罪が重く…死刑判決となってしまった。そこで犯人は何の罪かは分からないが、自ら死刑囚となり……模範囚となり、私と同じ審神者に選ばれた…
これは、推測だが大方あっているだろう。
私の推理をこんのすけに説明すると、こんのすけは何かに気づいたような表情をし…酷く怯えた様子で
「最近、一つのブラック本丸が消えたと噂で聞きました…けれどそこに着任していた審神者は生きているということ。もしや──」
「それは…！！」
それは…早急に手を打たなければならない事態だ。
ブラック本丸が消える──────、
それは刀剣男士が全員消滅したということ。
あるいは着任していた死亡。
けれど、奴は生きているという。
私は焦りを覚えた。
額と手には汗が滲み、妙な正義感に駆られていた。
アイツは相当なサイコ野郎。
ブラック本丸を立て直すどころか、消滅させたとなれば
そこに居た刀剣男士たちを全員折った。ということだろう。
「そんな……！！」
「でもおかしいです！そんなことすれば、政府は黙っていないはず…」
「多分…外面は良さそうなやつですし、私を殺人犯にでっち上げるほどの頭脳があればどんな言い訳だって思いつくはずです…」
このままでは、奴がほかの本丸に着任してしまう。
…そうなる前に…
何とか…しなきゃ…！
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やま(プロフ) - えーぽん☆さん» わあああああああ＞＜;！！！すみません！！返信遅れてしまってごめんなさい！！ありがとうございます！更新頑張りますので、引き続き応援宜しくお願いします！ (2017年9月10日 3時) (
レス) id: beda6b252c (このIDを非表示/違反報告)
えーぽん☆(プロフ) - とてもおもしろいです！！応援しています！更新がんばってください^ ^ (2017年7月18日 20時) (レス) id: 90d6d315b5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：やま | 作成日時：2017年7月17日 19時
