第四十六話 行動したい ページ21
・
「しかし…具体的にどうするつもりだ？」
しばらく黙っていた三日月さんが再び口を開き、私をじっと見る。
何か手はあるのか。とでも言いたげな表情。
「一つ…気になっていることがあります」
「…とは？」
「私、以外にもう一人死刑囚の中から審神者に選ばれた人がいます…その人のことです」
─────私が、塀の外に出た初日。政府の建物内で出会ったもう一人の死刑囚。
すれ違いざまに「よろしくね」と言われたその声に、聞き覚えがあった。
微かに消えつつある記憶の中で、その声と一致するのは奴だけ。
「刑務所で会おう」
家族が殺された日、暗い夜道を歩いていた時に前方から来た不審な男に言われた言葉。
顔は見えなかったけれど、ソイツで間違いない。
─────予想はだんだんと確信に変わり、それは私を動かした。
「……政府…！！ああっ、ダメだ…どうしよう…警察も政府も…手がかりはあるのに…！！」
確信したらいてもたってもいられなくなり、もうどうにかしたい。このまま絶望のどん底で倒れているままなんて嫌だ。
どうにかしたい。
自分のためにも、殺された家族のためにも。
私がこの手で、断罪してやりたい。
「…どうしよう…どうしよ…何かいい方法は…」
ヤツを野放しにしておくのは危険すぎる。
今、今からでもどうにかしたい…
そんな気持ちから焦りがつのり、私は一人ブツブツと「どうしようどうしよう」と呟きながら頭を抱え、部屋の中を行ったり来たりしていた。
「…あ、主？」
「どうした…？」
目の前にいる刀剣男士のことは忘れて、どうしたらいいのか…ただただひたすら考えて焦って。
また１人でどうにかしようとしていた。
ラッキーカラー
あずきいろ
ラッキーナンバー
8
おみくじ
おみくじ結果は「末凶」でした！
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 316人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「刀剣乱舞」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
やま(プロフ) - えーぽん☆さん» わあああああああ＞＜;！！！すみません！！返信遅れてしまってごめんなさい！！ありがとうございます！更新頑張りますので、引き続き応援宜しくお願いします！ (2017年9月10日 3時) (
レス) id: beda6b252c (このIDを非表示/違反報告)
えーぽん☆(プロフ) - とてもおもしろいです！！応援しています！更新がんばってください^ ^ (2017年7月18日 20時) (レス) id: 90d6d315b5 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：やま | 作成日時：2017年7月17日 19時
