第四十二話 過去編 ページ12
今から4年前─────────
私が20の頃。
大学のことで両親ともめたのがきっかけ。
「私、暫く休学したい」
ここ最近、誰かにつけられているような気がした。
バイト帰りの夜遅くの時間だったり、大学の登下校中など。
はじめはただの被害妄想かもしれないと気にしないようにしていた。
…けれど、ある日からポストに大量の手紙や写真が入っていたりと…その行為は確信へと変わったのだ。
いわゆるストーカーというもの。
怖くて、暫く外に出たくないと思い今回休学したいと両親に相談した次第だ。
けれど、
「無理してでも入った大学なんだぞ。留年したらどうするんだ」
「その間のバイトは？どうする気なの？」
両親はこう言ってばかり。
家は決して裕福な家庭ではない。
子供も三人いて、お兄ちゃんもまだ大学生だ。妹のめぐみも今年高校受験を控えている。
今の大学もどうしても入りたくて、予備校に無理言って通い合格した学校だ。
だから、私だって休学なんかしたくない。
友達にだって会いたい。
バイトだって、学費のために家のためにめぐみのために辞めたくない。
だけど…
「ストーカーが怖いの…日に日にエスカレートしてるし…このまま殺されるかもしれないんだよ？」
「警察に相談したじゃないか」
「そうよ？見回りに来てくれるって言ってたじゃない」
両親の言葉に抑えていたものが溢れ出す。
「警察に頼んだって何も変わってないじゃん！じゃあ少しでも被害が減った？変わってないよ！毎日毎日つきまとわれて、手紙に写真！私の精神はもう限界なの！！」
「ちょっと！待ちなさい！」
リビングを飛び出し、自室へと走った。
自室と言っても…めぐみと同じ部屋だから一人になれる場所なんてないけど。
ドアを荒々しく閉めて、すぐにベッドに潜り込んだ。
その時、
「お姉ちゃん学校休むの？いいなー」
めぐみがそういった。
イライラしていた私は、その言葉を聞いて黙ってはいられなくて。
「ストーカーにつきまとわれるのがいいの！？ふざけないでよ！」
「そんなに怒んなくてもいいじゃん！！てかさ、私勉強中なんだよね！お姉ちゃんうるさい！」
喧嘩になり、ギャーギャーと言い合いをしていると。次はお兄ちゃんが私たちに怒鳴り込んできた。
「うるせぇ！！下らねぇことで喧嘩すんな！」
それを最後に、私の怒りの沸点は最骨頂に到達して。
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やま(プロフ) - えーぽん☆さん» わあああああああ＞＜;！！！すみません！！返信遅れてしまってごめんなさい！！ありがとうございます！更新頑張りますので、引き続き応援宜しくお願いします！ (2017年9月10日 3時) (
レス) id: beda6b252c (このIDを非表示/違反報告)
えーぽん☆(プロフ) - とてもおもしろいです！！応援しています！更新がんばってください^ ^ (2017年7月18日 20時) (レス) id: 90d6d315b5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：やま | 作成日時：2017年7月17日 19時
