第三十二話 三日月宗近の真意 ページ2
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持っていたクワをその場に置き、三日月さんのあとを追った。
言いたい事、聞きたいこと。
そんな思いで胸をいっぱいにして、小走りで井戸に向かった。
あなたには聞きたいことが沢山あるんです。
今も遠くから聞こえてくる刀剣男士達の笑い声を聞けるようになったのは、あなたのおかげなんです。
あなたが…
私を審神者にしてくれたんです─────
そんなに遠くない井戸まで、いつの間にか全力疾走で向かっていた。
「はぁっはぁっ…」
「…ん？どうした、そんなに息を切らして」
「三日月さ、ん！」
整わない息のまま、言えなかったお礼を言う。
「ありがとうございます！！！」
息切れと苦しさのせいで、頭が回らずその一言で精一杯だ。
とうぜん、三日月さんは「？」と首をかしげていて。
「はっはっは、急にどうした」
ちょっと間を置いて、笑いながら私の頭をくしゃくしゃと撫でる。
言いたい事、聞きたい事。沢山たくさんある。
でも、その笑顔と撫でられた頭がジンワリと暖かくなって、胸がいっぱいになる。
まとまらない頭をフル回転させて、言葉を紡いだ。
「私は…あなたに助けてもらいました。あなたがいなければ、私は審神者にはなりきれてなかった…それに、皆も笑ってくれなかったと思います。あなたがあの時、私を本丸に引き入れてくれたから。気絶した私を庇ってくれたから…！」
一息で、言いたいことを全て言ったら切れていた息がまた、切れて、酸欠状態となってしまい…
クラっと視界が歪んだ。
倒れかけた私を「おっと…」と支えて、近くの木陰に連れていって座らせてくれた。
そして、三日月さんも木陰に入り私の隣に座って…
「初めはもちろん警戒心しかなかった…けど、同時に絶望と悲しみの色しか写していなかったその目に興味を持ってな…少しだけ様子を見ることにしたんだ。でも、もちろん変なことを一つでもすれば俺が斬るつもりだったがな」
サアアア、と揺れる木と三日月さんの声が重なる。
その顔は、とても優しくて。
「ありがとうございます…」
ポロポロと零れる涙を必死に抑えながら、「ありがとうございます…本当にありがとうございますっ…！」とお礼を言うしかなかった。
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やま(プロフ) - えーぽん☆さん» わあああああああ＞＜;！！！すみません！！返信遅れてしまってごめんなさい！！ありがとうございます！更新頑張りますので、引き続き応援宜しくお願いします！ (2017年9月10日 3時) (
レス) id: beda6b252c (このIDを非表示/違反報告)
えーぽん☆(プロフ) - とてもおもしろいです！！応援しています！更新がんばってください^ ^ (2017年7月18日 20時) (レス) id: 90d6d315b5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：やま | 作成日時：2017年7月17日 19時
